diary/20090208
為替鬼セミナー第1回め
今日は為替鬼について書いてみたい.為替鬼に対する私のスタンスは概ね肯定的だ.彼は努力家でかつ成功しているFXトレーダーだと信じている.ところが,その為替鬼があちこちで特に2chで叩かれている.これまでアフィリエイトや商材や高額セミナーを否定していたのに,自分が有料セミナーを始めるとは何事だとか,これまでリアルマネーでトレードしているように見せていた彼のトレード成績が実はデモトレードだったのではないかとか,ファンドを作って金を集めているのは合法なのかとかが騒がれている内容だ.私は彼の有料セミナーの9800円という料金設定は良心的だと思っているので,この点は問題視していない.ひっかかるのが,これまで彼が発表してきたトレード内容がデモだったのかどうかという点だ.彼のブログのコメント欄に何人かの人が「デモだったのかリアルだったのか教えてください」と書き込んでいるのに対し,業者の年間損益報告書でもアップすれば済む(それでも捏造だという人はいるだろうが)のに,何も答えずにそのコメントを削除しているのだ.これは自らトレードがデモであったと言っているようなものだ.もうひとつひっかかるのがファンドの金集めの件だ.これは私の知り合いも私同様に不思議がっているのだ.1年かからずに,自分のトレードで7万円を5000万円以上に増やせるトレード力を持っているなら,人の金など集めずに黙って自分のお金を増やせば良いのではないかという点だ.昨年と同じ割合で儲けることができれば,税金を引いて年率35000%の利回りだから,昨年の2500万円の税引き後利益を元手に増やせば今年は43億円になっている.税金を引かれても20億円だ.個人の資産としてはこれで十分だろう.立派な成功者だと言える.それなのになぜ他人の金を集めなくてはならないのだ.論理的に考えると答はひとつ「リスクを自分で負担したくないから」だ.ファンドを作る理由は,元手が増えるというリターンを得るチャンスを投資家たちに与えると同時に,元手を失うというリスクを投資家たちにも分担してもらうために他ならない.そして元手を失ってもファンドマネージャーは免責になるというのがファンドの仕組みだ.為替鬼が個人資産を増やすことを選ばず,ファンド設立を選んだということは,自分のトレード手法がリスキーであることを白状していることになる.去年一年あれだけ儲けているのに,自分のトレード手法をなぜリスキーだと思うのか.7万円を博打のようないちかばちかでなく日々着実に増やし続けて5000万円以上にしたことになぜ自信がもてないのか.やはり去年のトレード結果はデモだったのかと思えてくる.
今日は為替鬼の有料セミナーの第1回めの開催日だ.2chラーの中にもセミナーに参加するという人がいる.私は彼らのセミナー後の報告投稿を興味深く待っている.為替鬼は詐欺師で金の亡者なのか,それとも志の高い実力派トレーダーなのかの判断材料のひとつとなるだろう.