diary/20090308
為替鬼糾弾が下火に
ダミー会社を作ってファンドを立ち上げ,集めた金の4割を溶かしてファンドを休止した為替鬼.出資者の元本は溶かしたが,手数料として自分の取り分はしっかり確保してファンドを休止している.狡猾なことこの上ない.今はダミー会社のファンド募集のwebページは削除されており,ファンドは存在しなかったかのように装っている.また以前はファンドのことを為替鬼ブログで言及していたが,今はそれもない.結局出資者の泣き寝入りで本件は一件落着しそうだ.デモトレードという虚偽の実績で出資者を集め,実力もないのに出資金を素人以下の手法によりトレードして,わずか1ヶ月で元本の40%を失うというデタラメさ.人としては最低の部類に入る.では法的にはどうかというと限りなく黒に近いグレーではあるが,違法というラインは超えていないように見える.だから出資者も訴えるなどの行動に出られないでいるようだ.
さらに驚くのは1ヶ月で元本の40%を溶かしたその手法を有料セミナーで教えているという点だ.すでに数百人の人がセミナーを受講して,今後のセミナーもほぼ満員だと聞く.損をする手法を金を出して教わりに行くとはまさにねぎをしょった鴨である.受講者の方がどうかしている.これに関しては受講者のITリテラシーのなさから来る自己責任だと思うのだが,受講者を弁護するとしたら,為替鬼はブログでセミナーで教える手法で利益が出ているように虚偽の記載をしているからだと言える.実際の売買はスプレッドがあるのに,ブログに記載している売買成績はスプレッド無しなのだ.スプレッドを加味すれば実は損をする手法というのが分かるのだが,スプレッドのこともろくに分かっていない初心者はこれを見て感心してセミナーを申し込むという仕掛けだ.何度も言うが,セミナーに関しては勉強不足の受講者に責任があるので,どっちもどっちであり為替鬼だけを糾弾する気もおきない.しかし,為替鬼が詐欺師であるという認識は変わらない.最近は為替鬼を正々堂々糾弾する人も減ってしまい,ますます為替鬼の思うつぼになっている.彼はこのままFX界の偽のカリスマとして君臨し続けるのだろうか.このような風潮だから,FX界にはエセ商材を売っている○○王とか,○○侍とかがいつまでもはびこり続けるのだろう.
振り込め詐欺とは違い,被害者は自らの欲のためにお金を失っているから,世間やマスコミからの同情を受けにくく,また司法に訴えることもしにくい.詐欺師側には都合の良い状況ができあがっている.今後このような悪徳商法は増えていくと思う.気をつけなければならない.