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GP55

熱でENX-17 YUZUが壊れてしまったRX72Kを復活させた。材料はENX-18 NADESICOボードだ。RZ-71のM/Bを飛ばした友人から譲ってもらったものだ。リスキーなことをするので、この際いろいろ試してみようとOSはWinXPに入れ替え、GPもRX72K純正の4.1から一挙に5.5に変えた。試行錯誤の結果、何とか成功した。休止状態からの留守録は問題なく、ENX-18の3DY/C分離もきちんと動く。
私はRX72Kを3台、RX53を2台、RZ72Pを1台持っているのだが、GP55をRX72Kで動かしてよいのかどうかは?だ。しかし、SONYがディスコンのGPの使い方に対して難癖を付けるメリットはほとんどないので、その可能性も無いだろう。とは言え、実行するときは自己責任で。

材料

  • RX72K
  • ENX-18
  • WinXPとSP1
  • Giga Pocket Ver.5.5.07アップデートプログラムをSONYサイトからダウンロードしておく
  • RZ72P(GP55の抽出に必要)

準備

  • RZ72Pでリカバリーディスクを作る
  • RZ72Pにリカバリーディスクをセットし、アプリケーションリカバリを開始する
  • GigaPocketのアプリケーションリカバリを選んで実行せずに中止する
  • C:\Program Files\Sony\VAIO Application Recovery Utility\temp下に英数字のディレクトリができている。これがGP55のインストールファイルなので、コピーしておく。
  • 同様の方法でHardware Library(HL)とRemoto Control(RM)をコピーしておく。
  • Giga Pocket Ver.5.5.07アップデートプログラムを実行するとファイルが展開されて必要なライブラリ群が現れる。これもコピーしておく。

WinXPインストール

  • ENX-18を刺さずにRX72KにWinXPをクリーンインストールする
  • SP1を当てる。SP2を当てるとまずいらしいので当てない。

GPインストール

  • RZ72Pで作ったリカバリディスクをRX72Kにセット
  • vaio\Applications\Sony Shared Library以下のセットアップを実行
  • vaio\Applications\UI Library以下のセットアップを実行
  • vaio\Applications\Sony Video Shared Library以下のセットアップを実行
  • マシンをシャットダウンしてENX-18を刺す
  • マシンを起動するとマルチメディアカードを認識してドライバーを求めてくるのでリカバリディスクのvaio\drivers\MPEGEncを指定してインストールする
  • RZ72Pで作ったGP55インストールファイルをコピーしてきてbinディレクトリのセットアップを実行
  • GPアップデータを展開したファイルからHL\HL0\5.5.06.08170ディレクトリのセットアップを実行HLのbinディレクトリのセットアップを実行
  • GPアップデータを展開したファイルからRM\GP4J10\5.5.43.06120ディレクトリのセットアップを実行RMのbinディレクトリのセットアップを実行

チューナー設定

  • マシンをシャットダウンして再起動する
  • TVチューナーのプロパティを起動
    • チャンネルの設定,3D Y/C分離等の設定をする

使用感

  • GP41に比べると再生時にCPUパワーをひどく食う。全画面表示にすると負荷100%になる。RX72KのビデオカードASUS V7100(GeForce2MX)がプアなせいなのか。
  • ENX-17に比べると明らかに画質が良い。細部までくっきりしている。RX72Kでこの絵が出るとはうれしい。
  • ENX-17に比べるとかなり熱を持つ。使用直後のチューナー部は触れないくらい熱い。これだけ発熱するなら最初から熱耐性のある設計になっているだろうから、ENX-17のように熱で頻繁に壊れることはないのだろうと楽観的に考えている。しかし、それでも心配なので、発熱の少ないGPUと吸い込みファンが組み合わさったELSA製ビデオカードに変えておいた。チューナーカード周辺の空気を少しでも動かしておきたいからだ。
  • RX72K付属のリモコン受光部とリモコンでボリュームやチャンネル変え、全画面切り替え、早送りや一時停止、スリープなど問題なく使える。
  • 再生時だけの問題だが、たまに動画が表示されないことがある。オーバーレイがうまく表示できない感じだ。これもビデオカードの問題なのか。
  • ELSA製ビデオカード(GeForce256)に変えたら、CPU負荷の問題と動画が表示されない問題が改善された。ほとんど同じ世代(NV11とNV10)ビデオカードなので、違いがあるとしたらドライバーだろう。うまく動かなかったのはXPについているMicrosoftのドライバーで、うまく動いたのはnVidiaのサイトからダウンロードしたドライバーだ。
  • あまりに調子が良いのでメインの録画機として活躍してもらうことにし、RX72Kのデフォルトで付いて来た80GBディスクを320GBディスク(ST3320620AS)に換えた。今までPCI1に刺していたUSB2.0 I/Fカードを外し、BUFFALOのSATA+USB2.0コンボカードにした。ディスク性能があがったおかげで、休止からの復旧が早くなった。インストールに関してはGPアップデータをダウンロードしなくても、アプリケーションリカバリディスクで全て用が足りるのが分かったので、方法の記述を改正した。
  • .ssxファイル(代表シーン抽出ファイル)の内容がうまく作成できていないことが判明した。これを手がかりに番組の頭出しをしていたのが出来なくなった。別のVAIOで作った.ssxファイルが正常なビデオカプセルを読ませると問題なく代表シーンが見られることからGP5.5の動作異常ではないことは分かった。おそらく何かが足りないのだろう。