比例道
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古い充電器は貴重

充電式ニッケル水素電池(Ni-MH)を充電する充電器は古いタイプのものも捨てずに持っていることをお勧めする.例えばソニーの充電器の場合ニッカド電池も充電出来ていたBCG-34HNBなどがそれに当たる.充電器は次々に新しいものが発売される.それはニッケル水素電池の容量が改良によって日々増えているからだ.大容量電池を充電するにはそれに対応した新しい充電器(BCG-34HRCやBCG-34HRD等)が必要となる.古い充電器では満充電はできない.新しい充電器でも容量の小さい古い電池は充電できる.ということは新しい充電器だけ持っていれば良いとなるわけだが(実際私もそう思っていた),実は違うのだ.
新しい充電器は大容量対応以外にも変更された点がある.その一つに電池の不良チェック機能の追加がある.新しい充電器では使用を続けて性能の劣化した電池を判別して,LEDの点滅等でそれを教えてくれる機能が付いている.劣化した電池は充電できない.ところが,この機能が新しい充電器の欠点でもあるのだ.
劣化したが,容量はそれなりに(新品のときの7割くらい)残っている電池がある.ニッケル水素電池は一般に300〜1000回ほど繰り返して使えるが,100回以上充電をした電池というのはそれなりに容量が減ってきて,前記のような状態になることが多い,というか間違いなくそうなる.そうなった場合,新しいタイプの充電器で充電しようとすると,その電池が劣化していると判定してしまい充電を拒否されてしまう.こうなるとまだ使える電池なのに廃棄しなくてはならなくなる.そんな「ちょいくたびれ電池」でも,古いタイプの充電器を使うと充電できてしまう.実際我が家にはニッケル水素充電池は20本ほどあるが,その内12本は古い充電器でないと充電できなくなっている.時間が経つにつれちょいくたびれ電池の割合は増えていくだろうから,古い充電器はとても貴重なものになっている.古い充電器はいくらお金を出してももう買うことはできないのだ.