比例道
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diary/20060605

ホームベーカリーで天然酵母パンを焼く

娘が天然酵母パンを焼くのに凝っている。週末は毎日焼いている。先週の土日では全粒粉のパンを焼いてくれた。これがおいしくてびっくりした。その前の週はライ麦パンを焼いてくれた。ライ麦パンは味は良かったのだが、パンがあまり膨らまず通常の2/3くらいの大きさになってしまった。それでも中はもちもちふわふわだった。娘は膨らまなかったのが気に入らないらしく、小麦粉を変えたり、天然酵母でなくイーストに戻したりして実験している。原因と結果の対応関係を明確にするために、一度にパラメーターをひとつしか振らないようにしているようだ。子供ながらちゃんと科学的なアプローチをとっているところに感心した。こんなことは当たり前のようだが、この当たり前の実験計画ができていない若手の研究者もちらほら見かける。彼らに言わせれば全部のパラメーターをひとつずつちまちま振っていては、実験そのものが終了しないとのことだ。その論理は分からんでもないが、正確な結果が出なければいくら時間を節約しても仕方なかろうと思う。
それはさておき、娘の使っているベーカリーはナショナルSD-BT103だ。この機械がよくできていて、私のようにもの覚えが悪い人でも簡単にパンが焼ける。しかも、私が作ってもおいしいパンが焼きあがる。他にもMK精工や象印やツインバードからもホームベーカリーは売られているが、kakaku.comの口コミ情報によるとおいしいパンが簡単に焼けるのはナショナルとMK精工のようだ。ナショナルのは誰が作ってもうまく焼けるようだ。MK精工のはちょっとパン作りにこだわりがある人に評判が良いようだ。ホームベーカリーの仕組みはシンプルで、パンをこねるための回転羽根付のケースと、そのケースを加熱するヒーターから構成されている。どのメーカーが作っても同じになるように思えるが、実際は前述のようにメーカーによってパンの出来具合が違ってくる。なかなかに奥が深い製品のようだ。ナショナルのものはメンテナンスも簡単で、作るたびにテフロン加工のパンケースを洗うだけで済む。これだけ手軽だと独身男性でも十分に活用できそうだ。ホームベーカリーを導入したのは1年4ヶ月前だが、それ以来市販の食パンを買うことはなくなった。ホームベーカリーで一斤のパンを焼くのには材料費だけでも250円程(小麦粉のグレードによる)かかり市販の食パンの方が安くつくのだが、あまりに味の差がありすぎるので市販の食パンは食べる気がしない。家の近所にブロートハイムベッカラ(店名が正確ではないかも)というおいしいパンを売っているパン屋さんがあり、以前は全粒粉パンなどを買うことがあった。今ではその店で買うのは、家では焼けないタイプのパンだけになった。
ナショナルからはついこの間後継機種のSD-BT113が発売されたが、BT103の方も継続販売されているようだ。BT103が発売されたのが2003年9月だから、最近の家電品にしては中々に息が長い。現行機種だと壊れたときの部品の調達が簡単なので安心だ。良い製品をじっくり作って、長く販売するというのは地球環境のためにも良いので、ナショナルの方針は共感できる。