比例道
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diary/20060606

村上氏逮捕

村上氏が逮捕された.会見の弁からはそれほど悪人には思えないが,利益の額が大きかったのが災いしたのだろう.基本的に投資で儲けようという人は私は嫌いなのだが,会見の弁からは村上氏はそこそこの志はあるように感じた.私は以前小さい会社に勤めていたため,取引先の小さい会社の社長さんを何人か知っている.小さい会社の社長はほぼ例外なく志があり,肝も座っている.彼らからは会社の業績を伸ばそう,社員に報いようという気持ちを強く感じる.そして大事なのは会社が立ち行かなくなったら,きちんと責任をとろうという気持ちを持っていることだ.そのために会社の規模に関わらず尊敬の念を感じてしまう.この意味では引責する村上代表は小さい会社の社長の一人ではあったようだ.
大きい会社の社長にはなかなか尊敬できる人物はいない.一代で会社を立ち上げた創始者は別だが,組織内で出世してきたやとわれ社長はクズ人間と思っていれば間違いは少ない.そういう輩にはなるべく関わらないようにしている.彼らの中には村上氏や堀江氏よりも悪どいことをしている人がいるのを私はいくつも見てきた.ただし,あまりにみみっちい悪どさなので捕まらないだけだ(経理関係の仕事をしている人なら粉飾決算がそうめずらしいことではないことを誰でも知っていると思う).悪いことをするのはけしからんが,バレれば捕まるくらいの悪さをする方が,こっそり悪さをしている連中よりもまだマシという気がする(繰り返しになるが,私は村上氏や堀江氏を擁護しているのではない.汗を流さないで金儲けをする輩は嫌いだ).そういう意味では小悪党である大会社のやとわれ社長は概ね軽蔑すべきだと思っている.例外もいるだろうが.そのときはそのときだ.その人物と多少なりとも話してみれば例外かどうかはいずれ判明する.