比例道
| フロントページ | 新着 | 一覧 |
<-domain ijino tamedesu

diary/20060706

マーフィの法則?

昨晩は発作的にPCを組み立てた。デュアルP3-S 1.4GHzに10000rpm超SCSI HDD4発を組み合わせて高速処理を狙ったものだ。ケースはHDDベイにファンが2個ついているENERMAX製にした。このケースは同じ大きさの星野金属のケースの1/5の価格だが、構成やメンテナンスし易さは互角だ。ネジ種の選択など星野よりもすぐれている部分もある。ケーブルの取り回しに悩んだが1時間ほどで組み立ては完了した。そして火を入れてみるとCRTに何も映らない。ちょっと驚いた。私は組み立てPCは100台以上組んでいるが、動くはずのものが動かなくて困ったことが一度もない。不良品をつかむことがなく、相性問題と言われる規格の解釈齟齬問題にも出会ったことがない。要するに運に恵まれているのだと思う。今回のようなことは初めてだ。やむなくトラブルシューティングを開始した。
異常のときのBEEP音パターンが手がかりになるはずだが、今回はそのBEEP音すら鳴らない。後で考えるとこの時点で故障箇所が絞れていたはずだが、動転していたので総当たりのトラブルシューティングをしてしまった。まずビデオカード以外は全部抜いてみたがダメ。CMOSクリアをしてもダメ。ビデオカードを取り換えてもダメ。メモリを変えてもダメ。電源を変えてもダメ。こうなるとCPUかM/Bの故障だと解る(実はBEEP音が鳴らない時点でこの結論を導けたはず)。こいつらの換えはないので検証できない。打つ手なしかと思ったときに、M/Bをケースに止めるネジによって余計な導通が生じて動作しないという事例があったことを思い出した。しかし、最近はネジ(=ケース)とM/Bを絶縁する必要はほとんど無くなっているはずだ。これはあり得ないと思いながら止めネジを確認してみたら...原因を見つけた。このM/Bでは使わない取り付け穴のネジ受けがケースに取り付けてある。このケースに直前まで付いていたM/Bでは使っていたものだ。同じATX規格のM/Bなので油断していた。どの位置のネジ穴を使うかどうかはM/Bでは設計事項として自由度がある。この不要なネジ受けが余計な導通をさせているのではないか。さっそく問題のネジ受けを外してみたら、PCはあっさり起動した。こんな簡単なことは最初に気付きそうなものだが、そういうものに限って気付けないというのもよくある話だ。