比例道
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diary/20060727

コスト高だと自作が廃れる

VAIO RX72Kを復活(GP55)させるのは久々に楽しめた。このときVAIOの個人サイトをいくつか参考にしたのだが、以前に比べて活気がなくなってきている。ここなどはRXシリーズのときは改造報告などがたくさん掲載・投稿されていたのだが、今ではトラブルシューティングのヘルプとVAIOの新機種に対する意見が主になってしまった。私も同じで、5年前は手持ちのVAIO RXをいじる意欲に満ちていたのだが、今では壊れない限りいじる気にならない。なぜなら、最新型のVAIOが10万円台で手に入ってしまうからだ。構成もSony styleのBTOを使えばかなり自由に選べる。古いのをいじっても性能的には最新機種には及ばない上に、コストも新機種を買った方が安いとなればいじる気がしなくなるもの仕方がない。ラジオ、オーディオ、車(乗用車の方)、ラジコンなどのおもちゃを以前に比べていじらなくなったのは、いじるよりも安いコストで高性能の新品が買えるようになったからではないか。昔の自作の楽しみのひとつは安く市販と同等の性能のものが手にはいることだった。特に子供の場合は、安くあがるというのが自作の最大のメリットだった。限られたこづかいの中で工夫して、あわよくば市販品の性能を凌駕するものを作ろうと夢見たものだ。ラジオは作った方が安かったし、トランシーバーもそう、オーディオもラジコンもそうだった。高校、大学と成長するにつれて、対象は自転車や車やコンピューターにも広がっていったが、どれも自作の方が安く上がった。ところが今はどうだろう。自作の方が安くあがるものなど料理くらいしかなくなってしまった。いろいろなものが安く買えるのは生活が豊かになって喜ばしい面もあるが、子供の自ら作る意欲を失わせるという面もある。また、ものを大切にするもったいないという気持ちを人々から失わせてしまう。もう昔には戻れるはずもないが、もしどちらかが選べるとしたら、いろいろな品物が高くて中々変えない社会の方を選びたい。その方が、エコロジーの面でも子供の教育の面でもきっと良い結果を生むだろう。