比例道
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diary/20061117

Thinkpad s30復活

転勤した人が置いていったThinkpad s30(1.45kg)が廃棄処分されることになった.P3 600MHzとそこそこの性能なので誰か使ったらどう?と提案してみたら,インストールしてあるWindowsのパスワードが分らないので使うことができないとの答が返ってきた.なるほど納得だ.私の場合はlinuxに入れ換えるのでこれは問題ない.さっそく譲り受けて電源をONすると,起動はしたのだが問題があることが分かった.バッテリーが死んでいるのだ.ACアダプターを抜いた途端に電源が切れてしまう.これではモバイルPCとして使えない.バッテリーパックだけ注文してみたが,販売店からは製造終結で入手できないとの返事が来ただけだった.やはり廃棄するしかないかと思ったが,バッテリーパックの中味だけ交換するサービスが昔あったのを思い出した.ネットで探してみるとバッテリーリフレッシュサービスは今も提供されている.幸いなことにThinkpad s30のバッテリーも復活可能機種に挙げられている.さっそく頼むことにする.バッテリーパックだけを外して送れば良く,1週間ほどで復活した(容量もアップした)バッテリーパックが返送されてきた.費用は1万円強也.これは新品のバッテリーパックより安く,コストパフォーマンスは良い.これで完全復活したs30にSuSE linux 10を入れた.P3 600MHzにSuSEは重いかなと思ったが,心配したほど重くはなく通常使用には問題ない.
肝心のモバイル使用感だが,もともとThinkpadはその高信頼性のためか,パナソニックやSONYのノートに比べると重めだ.現行モデルのX60sがかなり軽く1.27kg,歴代の軽量モデルは220 1.0kg,230Cs 1.7kg,235 1.25kg240 1.32kgX32 1.66kgX41 1.49kgという具合で他社のように1kgを切っているモデルは存在しない.ウルトラマンPCと呼ばれたPC110は715gで唯一1kgを切っているがあれはノートPCではなくPDAに分類するのが適切だ.これらの軽量モデルに比べてs30の1.45kgはThinkpadとしては決して悪い数字ではない.私の手持ちのどのThinkpad(230Cs,X30,X32)よりも軽く可搬性は高い.純正より容量アップしたバッテリーはヘビーに使っても4時間以上持つので今後はメインモバイルマシンとして活用しようと思う.
s30で唯一残念なことはプレゼンに使えないことだ.RGB外部出力が特殊形状のため変換プラグを必要とする.この変換プラグは購入時の附属品なのだが,譲り受けたときには紛失していた.補修部品としての購入はできない.製造中止なのではなく,もともと補修部品としての販売をしていないとIBM(Renovo)のサイトに記載がある.この変換プラグさえあればパーフェクトだったのだが残念だ.変換プラグはヤフオクでは数千円で取り引きされている.さすがに只の変換プラグに数千円は出せない.