比例道
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diary/20070104

ステルスデザインは理科らしくない?

長沼伸一郎氏の「ステルスデザインの方法」を出版されてすぐ購入して読んだ.以前読んで感銘をうけた「物理数学の直感的方法」ほどのインパクトはなかったが,とても面白く読めた.この本になぜか興味をもったらしいので娘(9才)に与えた.娘はじっと読んでいたが,そのうち「面白くない」と放りだしてしまった.なぜかと問うと「予想ばかりで理科らしくない」とのことだ.いやはや,これには驚いた.確かに「ステルス〜」は長沼氏にしては歯切れの悪い表現が目立つ.私もそれは気になっていた.イルカの記憶の話にしても仮説としての着想は素晴しいと思うが,証明がなされていない.娘はこの証明のない仮説だけの話をつまらなく思ったようだ.娘の論理を重んじる思考には感服した.親バカかもしれないが,将来はすばらしい研究者になるかもしれない.