比例道
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diary/20070124

ケースファンの効能

年始めに壊れたPentiumM機の修理が本日完了した。結局修理費用が0円で済む方法を選んでしまった。代えの電源として外付けACアダプター電源は魅力的だったのだが、価格を調べると250Wクラスは1万円を超える価格だった。スマートな形のものは3万円以上する。この価格ではさすがに購入できなかった。そこで、2001年頃に購入したケースについていた通常タイプのATX電源を使った。この電源は450Wで当時にしては大出力なのだが、+12Vが15Aしか出ないため最近のPCを動かすには向かない。しかしPentiumMを動かすには十分だ。ケーブルも長いのでケースの外に引き出してもまだまだ余裕がある。今回の修理パーツにはぴったりだった。壊れたオンボードUSBの代わりに使うUSB I/F PCIカードはジャンク箱の中にあったものを使った。これは新品を購入しても980〜1500円程度だ。
ここまでの修理は1週間前に終わっていたのだが、問題が発生していた。CPU温度が高すぎるのだ。以前はフル負荷でもCPU温度が50度を超えることはなかった。ところが、電源を外付けに変えた状態では、無負荷で35〜40度、フル負荷では70〜75度までCPU温度があがってしまう。PentiumMのデータシートによるとJunction temperatureのMAX値が100度なので限界には届いていないのだが、温度が20度上がったということは半導体の寿命は1/4になってしまうということだ。これはまずい。PentiumM機は使ってないときは動画のエンコードをしているので、負荷は常にフルなのだ。温度上昇の原因は明らかで、このケースについているファンはCPUファンを除くと電源ファンだけだったからだ。そのファンが付いている内蔵電源を外してしまったものだから、ケースはファン無しになってしまっている。ケース内の空気の動きがなければ、いくらCPUファンを回したところでCPUは冷えない。ケースファンを付けようにもケースにはファンを増設できるような仕掛けはない。どうしたものかと悩みながら1週間使っていたが、今朝HDDがガリガリと異音を発生させ始めた。これはいけない。CPUの高温のとばっちりでHDDが壊れてしまう。しかたなく、かつて内蔵電源が取り付けられていた位置にジャンク箱から見つけた8cmファンを無理矢理付けてみた。エアフローは排出方向とした。取り付けねじ穴の位置が合わないので、かなり無理がある取り付け方になったが、とりあえず固定はできた。PCを起動してCPU温度をはかってみると無負荷で35度、フル負荷で49.5度となった。やれやれ、やっと安心できる。買っても300円程度の安物ファンで風量は大したことはないタイプだが、それでもケースファンがあるとないとでは冷却性能は大違いということだ。