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diary/20070410

Hinote Ultra2 に Redhat6.2J インストール

Hinote Ultra2 LTS150のHDDの調子が悪い。バッドセクターの単調増加が10ヵ月ほど続いている。このHDDは早晩ダメになるから早めに対処しなくてはならない。このマシンは24h運転のメールサーバー兼webサーバーなので長時間止めてメンテする訳にはいかない。この時代(1990年代)のマシンのOSインストールは丸一日以上かかるのを覚悟しなくてはならない。そこで兄弟機種であるHinote Ultra2 CTS120に新HDDを装着し、それにLTS150と同じ環境をインストールする作戦をとることにした。
LTS150にはRedhat6.2Jで動いており、最新版のkernel2.2系、apache1.x系、qmail1.03、dnsmasq、dovecot1.0が動いている。これらをCTS120に同じようにインストールするのだ。CTS120にはCDDを装着できるモービルメディアが付いているが、モービルメディアからは起動できないので必然的にFDD起動となる。FDDドックとモービルメディアは排他接続になっているため、インストールソースはPCMCIA接続のSCSI CDDかnetwork経由で提供するしかない。今回は手元にPLEXSTORの外付けSCSIドライブのPX-W1210TSE/BSとADAPTECのPCMCIA SCSIカード SLIM SCSI 1460があるのでSCSI CDにてインストールすることにした。何より10Mbpsでのnetworkインストールは悲惨なほど時間がかかるので、避けたいところだ。
必要なハードウェアをジャンク箱から引っ張り出して作業を開始する。まずはbootFD作りだ。Redhat6.2Jのメディア(このころは1枚で済んだんだよね)からpcmcia.imgをddでFDにコピーする。このFDをCTS120にセットして起動すると...ありゃりゃFDDが壊れている。Hinoteは4台持っているから別のマシンからFDドックを拝借して付けるとこれも壊れている。FDなんてインストールのときしか使わないから壊れているのに気付かなかった。FDドックをとっかえひっかえ試してみると1台だけ正常に動作するものがあった。4台持っていて良かったとつくづく思った。しかし、増設PCMCIAスロット付きFDドックのFDDは逝っていた。このFDドックを装着するとHinoteのPCMCIAスロットが4個になるという激レアアイテムなのだが残念だ。PCMCIAスロットの方は生きているので機能的には問題ないのだが。
FDから起動するとSLIM SCSIはデフォルトで認識してインストールが始まる。今回は6.4GのHDDを付けたので、最初の80Mを/bootにしてswapを160Mほど確保して残りの6Gは全部/にした。Redhat6.2JはLILOでブートするので最初の方のセクタに/bootパーティションが必要なのだ。後から入れるつもりのapacheやmail関係のソフト以外を選択すると必要ディスク量は656Mとのこと。フォーマットもいれて1時間強でインストールが完了した。これを10Base-Tでネットワークインストールすると半日はかかる。SCSIはありがたい。
あとはLTS150と同じネットにぶらさげてコピーする形で環境を構築しよう。コンフィグレーションファイルをいちいち新しく編集して作るほどの元気はない。同じ環境になったら、このディスクをLTS150にいれてホスト名を調整すれば完成だ。CTS120とLTS150はそれまでのCTS475などと違い、リムーバブルのHDDケースを採用しているからHDDの装着はねじをひとつ外すだけで済む。これはありがたい。