比例道
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<-domain ijino tamedesu

diary/20070412

VAIO Type-S キーボードフラットケーブル修理

Fedora Core 6を入れたVAIO Type-Sだが、デフォルトインストールした直後から音はステレオで鳴っている。Xは何も設定していないのに1280x800のルートウィンドウで動いている。無線LANはIPW2200のfirmwareを/lib/firmwareにコピーするだけで動いてしまった。つまらん。ソフト的には全く工夫の余地がなく、遊びにはならなかった。
そこで破損したキーボードフラットケーブル取付部の修理で遊ぶこととした。フラットケーブルとコネクタ部を懐中電灯で照らしながら良く見ると、元々の構造ではフラットケーブルをコネクタの片側に押しつけることによって導通を担保していたことが分かった。となると、何かプラスティックのような絶縁体でフラットケーブルを押しつける機構を工作すれば直ることになる。コネクタ近くには筐体の上部フレームの桟があるので、ここを基点に利用して押しつける部材を作れば良い。最初はコンビニでデザートを買ったときにもらうプラスティックスプーンを削って部材を作った。ところがこのスプーンは弾性が少ないため割れ易くて工作しにくい。その上、コネクタに対して幅が足りないので、押しつけられない接点が発生した。組み上げてみるとSHIFTキーだけ効かない。これでは使えないのでやり直しだ。
次にみつけた材料はスプレー缶のキャップ部分だ。この部材は軟らかく工作し易い。ニッパーとカッターで粗く形を作り、やすりで仕上げてできあがり。現物合わせでぱちっとはまるように少しずつやすりをかける。これなら完璧だろうと組み上げてみると、今度はCのキーが効かない。目視ではケーブル全体が押しつけられているように思えるが、どこか導通してないパターンがあるのだろう。竹の耳かきでケーブルを押しながら様子を見てみると真ん中付近のケーブルを押したときにCキーが効くようになった。ここにはプラスティックで厚さが0.5mm程度の楔を作って差し込ん手当した。こうしてやっとこのVAIOは全てのキーが効くlinux boxになれた。
初めて使うFedora Core 6だがやたらめったら遅い。Fedora Core 4のときはそうでもなかったのだが、Gnomeか何かが肥大したのだろうか。遅くて常用する気にはとてもならない。しかしCPUクロックの自動調整など何も手当しないで動くし、ノートPCにインストールしたlinuxとしては完成度は高い。今後はlinuxも重いけど高機能で見栄えが良いというWindows Vista的な感じにシフトしていくのが流れなのだろう。古いマシンの再利用にlinuxを活用している私には残念な方向性だ。