比例道
| フロントページ | 新着 | 一覧 |
<-domain ijino tamedesu

diary/20070516

aircrack-ptw

aircrack-ngよりおよそ10倍効率のよいaircrack-ptwのことを知った.これは使ってみたいと思い,準備を始めた.使い慣れてみると簡単なツールなのだが,初めて使ったときは以下のことが分かりにくかった.

  • airodump-ngでivs入りのパケットをキャプチャしてaircrack-ngあるいはaircrack-ptwでそれを解析するのが基本動作
  • 通常の無線LAN運用状態でもairodump-ngによりパケットはキャプチャできるが,それでは効率が悪い
  • そこでaireplay-ngを使って対象アクセスポイントに偽パケットを送出(injection)して,それの返答を高速大量に出させることによりパケット収集の効率を上げる
  • aireplay-ngを使ってinjectionをするためにはOSと無線LANチップに制約があり,可能な組み合わせはlinuxとPrism2, PrismGT (FullMAC), Atheros, RTL8180, RTL8187 and Ralinkのみである.Windowsではいずれのチップでも不可であり,linuxでもCentrino, Hermes, ACX1xx, Aironet, ZyDAS, Marvell and Broadcomチップでは不可となる.
  • airodump-ngを使う際には11bと11gを使い分けないとキャプチャ効率が落ちる.すなわち,11gをキャプチャしたいなら11gに対応した無線LANチップを使う必要がある.

これら基本のことが分かってしまうと英文のドキュメントも読み進めやすくなる.私の場合は無線LANカードは機器内蔵のCentrino(ipw2200)しか手元に無かった.OSはlinuxだ.Centrino(ipw2200)は11gに対応しているのだが,injectionに対応していない.そこでAtherosチップを採用している廉価(2000円)カードPLANEX GW-NS54CWを注文した.これならば11gのアクセスポイントから効率的にパケットをキャプチャできるはずだ.カードが届くのが楽しみだ.