比例道
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diary/20070517

地球征服を目指す人はゴミをきちんと分別する

アパートの管理人さんが怒っている。大量の未分別のゴミがゴミ置き場に出されて、回収業者に持って行ってもらえなかったからだ。管理人さんが「出した人は分別をしてください」の貼り紙をゴミに貼ってみたが、1週間たってもそのまま。当該ゴミを出した輩は知らんぷりを決め込んでいるようだ。
私はゴミの分別をさぼることはないし、自分のゴミを公共の場に捨てることもしない。私のようなかぶき者がゴミ捨てに対して行儀が良いのは自分でも不思議だ。なぜ行儀が良いかを自分で考えてみると、そういう決まりがあるからでも、道徳の時間にそう教えられたからでもない。半ば本能的にそうしている。いろいろ考えた結果、これは地球を自分のものと思っているからだと最近気付いた。どうやら私は地球を征服して自分のものにしたいと深層心理で思っているようなのだ。自分の所有物を汚したり、劣化させたりは誰だってしたくない。だからきちんとゴミを捨てるという訳だ。
これってケロロ軍曹とどこが違うのかと問われると、自信を持って違うと言えないのだが、まあ気持的にはそういうことなのだ。深くつっこまないでいただきたい。
ちなみにゴミの分別を科学的、コスト的に分析すると間違った分別をしている自治体もある。例えば鎌倉市。6通りにも7通りにも分別しなくてはならない。家庭で分別するコストを加味するとゴミを処理するトータルコストでは鎌倉市の方式は実は地球に優しくない。コスト計算のできない役所の人の考えることだから仕方がないのかもしれないが、合理的な判断を重んじる人は鎌倉には住まない方が懸命だろう。あとアメリカ式の全く分別せずに燃えるゴミも燃えないゴミもいっしょくたに燃やすか埋めるというのも場合によっては地球にやさしかったりする。たとえばコンビニ弁当に入っている小さい醤油のビニール袋、これは使いおわった後はそのまま燃えるゴミとして捨てた方がトータルコストが低い。小さい袋は焼却炉の高熱でダイオキシンもほとんど出さずに燃えつきてしまう。醤油の小さい袋を水洗いして燃えないゴミに入れる手間は水のコストだけを考えても地球にとってやさしくないし、醤油が残ったまま埋立地に捨てられると悪臭の元にもなる。その辺りも良く考えてゴミの分別をしたいものだ。