比例道
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diary/20070716

チタンの中華鍋

2年前に魔法のフライパンを注文した.納品までは3年待ちなので,あと1年かかる.こいつが届くまで安いフライパンでしのごうと思っていたが,スーパーでチタン製の片手中華なべが投げ売りされていたので思わず買ってしまったのが1年前.定価11,000円が3,980円だ.投げ売りされているのだから何か欠点があるのだろうと思ったが,チタンというのに惹かれてしまった.
この1年間使ってみたが,やはり欠点がある.焦げ付きやすいのだ.チタンは鉄と違って油がなじむということがないから,この焦げ付きやすさは永遠に続く.安物買いの銭失いを実践してしまった.チタン製でも工夫して作れば多少まともな鍋になるようだが,このまともそうな鍋の価格は5万円弱である.これでは手が出ない.
3,980円で我が家にやってきたチタン中華鍋は,チタン故に錆びることも破損することもなく,ずっと居座ってしまいそうだ.捨てる訳にもいかないので,何とか有効に使いたい.いろいろ試してみた結果,肉系の料理には使えない(間違いなく焦げ付く)が,野菜炒めならば何とか使えることが分かった.チタンなべは熱のまわりにむらがあるのが欠点だが,調理中ずっと混ぜている野菜炒めはその欠点がカバーされる.鉄鍋の半分以下の重量なので鍋を片手で振るのも苦にはならない.鉄鍋やフッ素加工鍋と違って手入れが楽なのも利点と言えば利点だ.調理が終わったあとは固いスポンジでゴシゴシこすれる.我が家では何とか居場所を見つけられたチタン鍋だが,二度と購入するつもりはないし,人に勧められるものでもない.