比例道
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diary/20070719

16:9放送枠縁問題

25年前に購入したビクター製TVが壊れて以来我が家にはTVがない.今はPCのディスプレイでTV放送を見ているが,いろいろなパターンの枠縁問題に遭遇して悩んでいる.
4:3のPCディスプレイは枠縁問題と言ってもシンプルだ.この場合はソースが4:3ならそのまま表示されるし,ソースが16:9なら上下に黒帯が入るだけのことだ.
問題は16:9のPCディスプレイだ.我が家にはこのタイプはEIZOの1台しかないので他の16:9ディスプレイでも同じかどうかは未確認であるが,不思議な動作をする.まずソースが4:3なら左右に黒帯が入る.これは予想通りで不思議でも何でもない.問題はソースが16:9の場合だ.表示領域全体にきっちり表示されると期待する訳だが,この場合は上下左右に黒帯が入る.本来の表示領域より小さい16:9の矩形エリアで映像を鑑賞することになる.なんと無駄でもったいないことか.
なぜこんなことが起こるのかネットで調べると,機器により実装が違う場合もあるがだいたいこんな理由であることが分かった.この枠縁を消すにはディスプレイ側のズーム機能を使うか,再生プレイヤーのズーム機能を使う必要がある.残念ながら私のPCディスプレイはズーム機能はないので再生プレイヤー側のズーム機能に頼るしかない.PowerDVDなどのDVD再生ソフトはズーム機能を持っていて枠縁を消してくれる.しかし,PowerDVDは一度ファイルに落とした(=録画した)番組にしか使えない.TV放送をリアルタイムで見ているときはチューナー付きキャプチャカードに付属の再生ソフトを使わざるを得ない.再生ソフトはVAIOで見るときがGigapocketのV4.6とV5.5で,カノープスのMTVを装着したPCで見るときはFeatherで,IO DATAのBCTVを装着したPCで見るときがmAgicTVだ.いずれもズーム機能を持っていない.リアルタイム視聴のときは見苦しい枠縁が必ず出現してしまう.
録画した場合は平気と書いたが,VAIOは実はそうでもなく,GigaPocketで再生するとリアルタイム視聴と同じ枠縁が付くし,プレインストールされたPowerDVD for VAIOはなぜかファイル再生機能がわざとdisableされていて録画ファイルの再生に使えない.プレインストールのPowerDVDをアンインストールして,別途購入したPowerDVDの製品版をインストールしなくてはならない.困ったものだ.
TV受像器の場合は放送の全ソースが16:9になり,全受像器の表示領域が16:9になったら,この枠縁問題は生じなくなる.気長に待っていれば解決されるだろう(ただし私は横長TVは生理的に見難くて嫌いだ).ところが,PCの場合は将来全部のディスプレイが横長画面になるとは考えにくい.例えば文書編集する場合は4:3の方が紙のサイズに合っているので使いやすい.4:3を回転させて3:4の縦にしたいという希望はあっても16:9の横長にしたいとは思わない.4:3のPCディスプレイはこれからも存在し続けるだろう.PCで映像を鑑賞する場合に枠縁問題に悩まされることは今後も続くということだ.