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diary/20070723

オステリア・フリジオ

サザエさん通りのパティスリーパークが撤退した後の場所にイタリア料理店のオステリア・フリジオが7/11開店した.開店直後の週末は台風が来ていたので訪問できず,7/22のランチタイムに初めて行ってみた.ランチAが前菜とパスタで1280円,ランチBが前菜とメイン(肉か魚)で1380円,ランチコースが前菜,パスタ,デザートで1500円.いずれも飲み物が付く.テーブルは満席で案内されたのは厨房が見渡せるカウンター席.今回はランチBの魚とランチコースを注文した.前菜はオーガニック野菜3種盛り合わせなので楽しみにしていたが,3種の野菜(トマト,にんじん,しめじ)の味付けがみな同じ(オリーブオイルと塩と少々の酢)なので少々がっくり.Bランチの魚は白身魚をこんがり焼いてオリーブオイルと塩をかけ,ケイパーをトッピングしたもの.まずくはないが,シンプル過ぎる感じ.スパイスをもっと利かせてクレオール風にした方がおいしいと思ったが,それではカリブのフランス料理になってしまうので,イタリア料理としてはこんなものか.付け合せのサラダは葉っぱはうまいが,味付けが前菜と同じでかなりがっくり.ランチコースのパスタは温泉(半熟)卵カルボナーラで,これは文句なしに旨かった.カウンター席前のパスタマシーンから次々と出てくる平型生パスタとカルボナーラソースと半熟卵との相性は抜群に良い.ソースはたっぷりかかっていたので,皿に残ったソースはパンでぬぐって最後まで堪能した.デザートのケーキはチョコレートケーキの生クリーム添えだったが,ケーキがぱさぱさで旨くなかった.おそらく冷蔵庫に長く寝かし過ぎたのだろう.
この店のトータルの評価は星無しかマイナスひとつ星である.素材は値段なりだが味付けがまずい.この味付けならばランチは980円が許容できる値付けだ.そして味付け以上に問題なのがホールスタッフの錬度だ.全員アルバイトの素人さんで訓練不足だった.コースの皿出しを間違える.料理を出し忘れる.食事を終えて30分もたつのにデザートやコーヒーを持ってこない等々,これほどひどい接客は珍しい.普通の店なら40分くらいで食べ終わるであろうランチに90分かかってしまった.おそらく開店して初めての満席でさばききれなかったのであろうが,15〜20席の店内に6人のホールスタッフがいるのだ.スタッフ数不足とは言えない.事実,することがなくてぼーっとしているスタッフも居た.私たち以外の客もイライラしていて,怒りを顔に出している客も居た.このままではこの店には2度と行かないと思う.というか早々に店じまいするだろう.サザエさん通り周辺は飲食店には結構厳しいエリアで,今まで数多くの店が出店したが9割は1年以内で撤退している.1年後にオステリア・フリジオが営業を続けられているのなら,きっと料理の内容や接客が改善されたのであろうから,そのときに再度訪問するかもしれない.その可能性はかなり低いと予想するが.