比例道
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diary/20070726

こなパパ曰く「俺の人生って勝ち組だよなあ」

前回か前々回の「らき☆すた」で娘のこなたと居候してきた姪のゆたかが一緒にいるのを見て,こなパパ(我が家ではこなたの父親そうじろうをこう呼ぶ)がしみじみと言った言葉「俺の人生って勝ち組だよなあ」が久々につぼにはまってしまい,笑い転げてしまった.実は私も同じことを思っていたからだ.多少お金があろうが,偉い(と本人が思っているだけで回りはそうは思ってない場合が多いが)役職についていようが,そんなのは全然勝ち組ではない.人生勝ち組かどうかは,家にかわいい娘がいるかどうか(もちろんかわいい奥さんでも可)で決まると私は思っているからだ.ただし,こなパパはちょっと危ないところが入っているから,私をこなパパと同一視されるとちょっと不本意だ.四王寺五条氏ならば私は同じと言われても良い.こなパパと四王寺五条氏の違いはその道を極めた(極めてどうする)人でないと分からないと思うが.

エンゲル係数ならぬ下町係数

勝ち組,負け組で気が付いたが経済面で判断すると我が家は負け組もいいところでワーキングプアの人の方がまだ贅沢な暮らしをしているかもしれない.ワーキングプアの定義はこの辺りを参照のこと.以前も書いたが我が家には車もないし,新聞もとってないし,エアコンも使わないし,食費・光熱費・医療費・被服費・通信費・家の固定資産税を全部入れても月々の支出は10万円を越えない.どっかのテレビ局で月10万円で暮らすとかいう番組をやっていたが,10万で暮らしたからと言ってどうして騒ぎたてているのか理解不能だった.区役所は週に2回燃えるゴミを回収に来てくれるが,うちはそんなにゴミは出さないからゴミを出すのは週に一度で足りる.それも45リットルのゴミ袋ではなく,スーパーでもらう白いポリ袋で十分だ.地球温暖化防止には相当貢献していると思う.
そんな暮らしをしている我が家にとって食費に次ぐ支出は固定資産税だ.安くなるから年払いしているが,月々に直すと2万円だ.つまり我が家の支出の20%以上は固定資産税なのだ.支出に占める食費の割合はエンゲル係数と呼ばれて貧富の度合いを示す尺度に使われるが,支出に占める固定資産税の割合は何かの尺度にならないものかと考えてみた.そして思いついたのが「下町係数」だ.下町らしさを表す尺度と定義する.支出に占める固定資産税の割合が大きいほど下町らしさが高いとする.おそらく都内でしか使えない.都内の下町暮らしの特徴は,暮らしは質素な割りに固定資産税や相続税が大きいことだ.望んだ訳でもないのに地価が高いのが災いして我が家の下町係数は20%強だ.下町係数に関してはおそらく都内ではトップクラスだろう(トップでも全然うれしくない!).我が家は19軒長屋の中の1軒だからまさに江戸の下町の典型であり,高い下町係数に相応しい暮らしぶりだ.実際私が住んでいる地域の紹介文ではしばしば「下町風」と書かれる.住宅の雰囲気や商店の規模が下町らしいからだ.「風」が付くのは地理的には山の手と言われるエリアだからだ.真の下町と称するには都内の東部に位置する必要がある.ちなみにエンゲル係数は通常30%前後だが,外食をした月はいきなり跳ね上がる.
下町係数を左右する固定資産税だが建物分は年々減価償却するから普通は時間経過と共に下がる.ところが,今年の固定資産税は下がらず昨年とほぼ同額だった.その理由は地価評価額が上がって建物の減価償却分を相殺してしまったからだ.家の周りはここ5年ほど地価が上がりっぱなしだ.ここは人生で最も長く住んでいる町で愛着も大きく引っ越すつもりはない.つまり家や土地を売るつもりはないから,地価が高騰しても何も得はなく損ばかりだ.もうこれ以上地価が上がるのは勘弁してほしい.地価が上がる理由は人間が東京都にどんどん流入してきているからだ.これは統計から明らかだが,統計を見るまでもなく2,3年前から東急線の混み方が半端でなくなったことから気が付いていた.きっと地方が住みにくく,働きにくくなってきているのだろう.狭い日本と言えどもまんべんなく散らばって住めば結構のんびり暮らせるはずなのに勿体ないことだ.参院選では妙な補助金(無駄金)をばらまくことなく地方を住みやすくするようなアイディアを持っている政治家に一票入れたい.