比例道
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diary/20070731

米国下院で声の大きさで評決しました

従軍慰安婦問題を米国下院で評決したとのニュースが流れた。12名の議員で評決したそうだが、何でも「賛成と反対の声の大きい方を採用」という評決方法を取ったそうだ。おいおい、民主政治が良いのかそれで。12名しかいないのだったら簡単に数えられるだろうに。小学校の学級会か(小学生から怒られるか)。と呆れてしまったが、しばらくしてこれは比例道の考えに通じるなかなか合理的な方法かもしれないと思い直した。
多数決(選挙も似ているが)は投票者の意志表示は+1(賛成)、-1(反対)、0(棄権)のみが許される。これは極めてデジタル的なものと言える。しかし、一人一人の気持はデジタルなものではないはずだ。絶対反対とか、どちらかというと賛成とかいうようなアナログなものであるのが普通だ。このような場合、賛成や反対の強さを各投票者が声の大きさでアナログ的に意志表示して、それの積分値を取るというのは投票者の総意をうまく反映している可能性が高い。実際問題として声の大きさの積分を人間の耳で行なうのは精度的に厳しいが、投票システムに重み係数を採用すれば精度良くこのアナログ評決が可能だ。将来電子投票が普及したら、こんなアナログ投票方法を採用してはどうかな。