比例道
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diary/20070808

PowerBook 540Cで彩札

棚の最下段でPowerBook 540Cを発見した.1994年発売のMacだ.当時は70万円位した.もちろんずっと後で中古で入手したものだ.21世紀になってからは火を入れた覚えがない.内蔵ボタン電池の容量が無くなっていて起動しないだろうと思いながら,Powerボタンを押すと...ぷゎーんという軽快な音と共にMac OSが起動した.なんとどこも壊れていなかった.ボディの両翼に収まっている動力用バッテリーは完全に死んでいたが液漏れ等はしていない.iMacの頃は品質管理で問題があったようだが,古いMacの品質管理は大したものだ.未だに動くApple IIもあると聞く.
せっかく動くPowerBookであるがバッテリーが死んでいてはモバイルPCの意味がないので,中身のソフトだけをデスクトップ機であるPowerMacintosh 8515/120に移してPowerBookには再び眠ってもらうことした.Ethernetケーブルで両機をつないでapple Talkのファイル共有を起動すると相手のHDDがネットワーク経由ですべてアクセスできる.とても1994年のOSとは思えない使いやすさだ.システムファイル以外をすべてPowerMacintoshに移すのにさほど時間はかからなかった.なんせPowerBookのHDD容量はわずか340MBなのだから.
全てのファイルをPowerMacintoshに移してから,まず起動したのは彩札だ.実はMacではこれが一番のお気に入りゲームなのだ.このソフトも1994年製なのだが,未だにVectorのサイトから当時のファイルが拾える.ところが,彩札はPowerMacintoshでは起動しない.ビデオモードは256色限定というのは知っているからきちんとモード変更しており,起動条件はクリアしているはずだ.試しにPowerBookの方で起動させるとこっちはちゃんと動く.ファイルが壊れているのかとVectorから改めてダウンロードして動かしてもやはりPowerMacintoshでは起動しない.困った.配布されているのはバイナリファイルしかないから手も足も出ない.もしかしたら680x0系プロセッサ専用ソフトなのかもしれない.PowerBook 540CもPowerMacintosh 8515/120もOSはMac OS 7.5.3で同じだ.違いはPowerBookが68040 33MHz搭載,PowerMacintoshがPPC604e 120MHz搭載という点だけだ.他のソフトは全てPowerMacintoshで動いたのに,一番動かしたい彩札だけが動かないとはなんと皮肉なことか.仕方ないので彩札専用マシンとしてPowerBook 540Cも現役に復帰させることにした.我が家で一番古いマシンは1978年製のMZ-80Kだが,1994年製のPowerBook 540Cは6番目に古いマシンとなった.