比例道
| フロントページ | 新着 | 一覧 |
<-domain ijino tamedesu

diary/20071030

さらばOKI MicroLine801PS

10年来,いや15年来使ってきたOKI MicroLine801PSを処分した.トナーカートリッジやトナードラムは未だに入手可能なのだが,本体の電源が壊れたのだ.さすがに修理することなく処分することにした.おそらく沖電気でも修理は受け付けてくれないだろう.
このプリンターは当時としては珍しい日本語ポストスクリプトプリンターで色んな文書の印刷に活躍した.MacintoshのプリンターI/FとAT互換機のセントロニクスプリンターI/Fを両方備えており,どちらからでも印刷できた.Macから印刷する場合は,画面上の寸法とプリンタされた印刷物の寸法を同じにすることができて,CAD図面を印刷するときはとても重宝した.印刷した図面をそのまま加工部品との寸法合わせに使えるのだ.これはMS-DOSやWindowsにはできないことだった.
工員から研究者になったときもTeXの論文原稿を印刷するのに重宝した.ghostscriptなんていう変換ソフトを使わなくてもそのままポストスクリプトを食わせることができたのだ.フォントは明朝とゴシックしか持っていなかったが,ghostscriptよりはきれいな日本語が印刷できた.
このプリンターは印字を指令してから紙が出てくるのがひどく遅いのだが,その理由はエンジン部のアルゴリズムを考えたのが電電公社の人だったからと聞いたことがある.電電公社のつくるものは重厚長大な戦艦大和みたいなものばっかりだったそうだ.
今後はCanonのインクジェットプリンタを使っていくことになる.インクジェットプリンタだから10年は持たないだろうが,ものが安いので壊れたら買い換えを続けていくことになると思う.買い換えるときは,良く投げ売りされている聞いたこともないメーカーの9,800円の複合機を買うかもしれない.あの手の複合機は替えのインクの入手性が悪くしかも高価なのが欠点だが,インクが切れたらFAX兼スキャナとして使うと割り切れば結構いける機種だ.