比例道
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diary/20080109

DELL 2007FP HASはアナログ信号同期回路が弱い

長く酷使していたEIZOのFlexScan L985EXをDELL 2007FP HASハイエンドモニタに換えた.どちらも1600x1200のアナログ/デジタル両用モニタだ.新しいだけあって2007FPの方がコントラストが良く,絵がきれいに見える.ところが2007FPには困った問題が発生した.1600x1200のアナログ接続の場合のみ,ビデオカードが出す信号の垂直周波数に非常に敏感なのだ.1600x1200の場合は60Hz onlyとカタログにはある.これが1Hzでもずれると何も映らない.L985EXの方はこのアナログ同期回路に余裕があって±2Hzくらいはモニタの方で自動的に同期させて映してくれていた.2007FPのシビアな垂直同期回路のせいで今までL985EXで問題なく使えていたlinuxマシンがほぼ全滅した.linuxマシンのXorgとXFree86のドライバーは同期タイミングはあまり融通が利かないように作ってあって,設定ファイルでモニタの許容垂直周波数を60Hz-60Hzと指定しても実際にビデオカードが吐き出す信号はちょっとだけずれることがある.58Hzだったり59Hzだったりするのだ.高い方にずれることはない.これはビデオカードが同じならディストリビューションに関わらず起きる現象で(どのディストリもXorgかXFree86を使っているので当たり前だが),GeForce2 GTSのカードでアナログ1600x1200を出すと59Hzの垂直周波数になってしまう.このため全てのlinuxマシン(現在全てGeForce2を搭載している)で以前使えていた1600x1200の解像度が2007FPでは使えなくなってしまった.これは痛い.2007FPでも1280x1024辺りに解像度を落とすと映るのだが,勿体ない使い方だ.2007FPは型名にわざわざ「デジタルハイエンド」と付けているが,全然ハイエンドではないと思う.それともデジタルはハイエンドだけど,アナログはそうじゃないという意味での「デジタルハイエンド」だったのだろうか.L985EXは他の用途に転用してしまったのですぐには戻ってこないが,いつか戻ってきたらメインモニタはL985EXに戻そうと思う.こいつは古いので発色は派手ではないが,とても良いモニタだ.