比例道
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diary/20081011

渋いMSと言えば何だ

9月上旬から1ヶ月間夢見が悪い.夢見が悪いと言っても悪夢を見るのではなく,起きているのと同じくらい頭を使う夢を見るのだ.仕事で難問にぶち当たり,それを解決しようと考えている夢とか,超複雑な戦術ゲーム「スコードリーダー」をプレイしている夢を見るとか,とにかく頭を絞って考えている夢を見る.すると起きたときは身体は元気なのだが,脳が非常に疲れた状態,まるで1日真剣勝負の将棋を指していたような状態になっていて,朝だというのに気力が湧いてこない.そんな状態が毎日のように続いているのだ.これには相当まいっている.
最近見た夢は「渋いモビルスーツ(MS)を挙げてください」という質問をされてそれに対して一生懸命答えているというものだった.これも脳はたいそう疲れたが,それほど嫌なテーマではなかった.夢の中では「ドム・トローペン(熱帯仕様ドム)」を挙げていた.なかなかに納得のゆく答だったと思う.車やバイクで渋いというのは,古くてしかも希少価値があるモデルを指す.また金持ちが道楽で買うようなフェラーリの最新型やポルシェの最新型は渋いとは言わない.MSで言うなら1年戦争のときのモデル,それもジオン製のものでないとしっくりこない.ザクやドムは好きだが,大量生産品なので渋いと言うにはちょっと違う.ジオングやエルメスは希少価値があるが,高級感がありすぎて渋いという感じはしない.ノーマルのスペックはそれほどでもないが,カスタマイズしてチューンアップしたモデルが渋いと言えそうだ.その辺りを勘案すると「ドム・トローペン」という答が出てくる.これは熱帯用の防砂フィルターをエアインテークに装備し,ジャイアントバズとシュツルムファウストで武装したドムのカスタムモデルだ.オーストラリアのトリントン基地を攻撃したときの活躍は思い出してもワクワクする.鹵獲されて連邦に渡ってしまったザクをヒートサーベルで一刀両断する場面など鳥肌ものだった.このドム・トローペンが渋いMSでは1位にくる.
他には渋いMSはないかと言えば,いくつか候補が挙げられる.私の貧乏趣味が多分に入ってしまうがザクの上半身にガトル戦闘機の機関部を合体させた廃物利用MS「ドラッツェ(MS-21C)」も中々に渋い.ジェネレーター出力が小さいのでビーム兵器はビームサーベルのみで後は固定武装の40ミリ砲だけというのも良い.廃物利用の産物にも関わらず宇宙ではフルバーニアンに匹敵する機動力を発揮した.全周囲モニターを装備した第2世代以降のMSは渋いと言えるものは稀だがひとつ挙げるとしたら「リックディアス」だ.ドムの系譜を引き継いだ外観とガンダムMKIIを超える運動性を誇るMSだ.多層装甲板が量産向けではないので,エゥーゴに数機が配備されただけだった.クワトロ・バジーナ大尉ことシャアが赤く塗られたリックディアスに乗って登場したときは「おおっ!」と歓声をあげたものだった.
こんなことを夢の中でひたすら考えているとは,私の頭の中はどうなってしまったのだろう.たまにはゆっくりのんびり眠って気持ちよく目覚めたい.