CTLでシステムトレード(旧為替の一歩)
| フロントページ | 新着 | 一覧 |
<-domain ijino tamedesu

diary/20080413

サヤは本当に正規分布か?

サヤ取りを始めてから,気になっていることがある.サヤの数値をヒストグラムにしてみると,これが正規分布とは程遠い形をしているのだ.特にサヤのサンプリングを1年間とかそれ以上の期間にすると,ヒストグラムはとんでもない形になる.山が2つも3つもあったり,サヤの裾野がほとんどなくて両端は切り立った崖のようになっていたり.この分布を正規分布と仮定して標準偏差を取ったところでどれほどの意味があるのか疑問になる分布だ.サンプリング期間を1ヶ月とか2ヶ月に縮めてみるとかなりマシな形になり山は1つでそれなりになるが,それにしても山が片側に寄っていたり,裾野はなくて切り立った崖だったりする.
サンプリングを1年間のように長めに取ると正規分布から大きく外れる理由は,おそらく2通貨間のファンダメンタルが変化しているからだと思う.政策金利が変わったりとか,どちらかの国でだけ景気が悪くなったりすると,その瞬間からサヤ分布の性質が大きく変わってしまう可能性がある.山が2つも3つもあるのはこれが原因なのだろうと思う.
これまで通りサヤ分布の標準偏差σの2倍をサヤが飛び出したらエントリーをするという戦略を,より堅固なものにするのは,サヤのサンプリング区間つまり標準偏差のサンプリング区間をよく吟味する必要がある.いままではこの値に25か50を使用していた.どちらが優れているかは,どちらがより正規分布に近いかで決められるのだが,通貨ペアによってそれが違ってくる.今のところ,全通貨ペアで決めうちにするとすれば25を使っても50を使っても同じような感じだ.これはかなり悩ましい問題だ.私と同じようにサヤ分布の2σ越えでサヤ取りをしている人はどれくらいのサンプリング区間を取っているのだろうか.意見を聞いてみたい.

FX-max weekly 今週の戦略

FX-max weekly今週の指示は,めずらしく7通貨中3通貨がお休み(トレード無し)だった.そしてカナダドルだけがショートとのこと.「なぜカナダドルだけ?」と思った.カナダはもうじき利下げするという噂があるからだろうか.しかし,純粋にテクニカルなツールFX-maxがそんなことを知っているはずもない.本当に不思議なツールだ.ツールから指示が出たからには私は淡々とエントリーするだけなのだが.
先週も週初めは疑問だったポンドショートで最終的には利益のほとんどをたたき出していた.なぜだかは分からないが,このツールは先を読める(ように外からは見える)ようだ.
G7表明に対する反応は受け取る人によって完全に分かれている.G7はユーロ高を容認したと捉えている人もいれば,ユーロ高を牽制したと捉えている人もいる.どっちが本当かは市場(参加者)に聞くまで分からない.ユーロ高容認なら先週末の流れをそのまま引き継ぐことになるし,ユーロ高牽制なら先週末の流れが逆転するので週初めは大きな窓が開くかもしれない.私は後者を期待している.なんと言ってもFX-maxもそう読んでいるのだから,それに従うまでだ.
FrontPage