CTLでシステムトレード(旧為替の一歩)
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diary/20080701

原油先物について

今日も原油は140ドルを超えた水準で推移している.このまま放置すれば原油価格が下がらないのを理解している人は多いと思うが,商品先物取引をやったことがない人は原油価格が下がらない理由がピンとこないだろう.そこで簡単に説明してみよう.
原油高の原因は原油先物を投資先に組み入れたデリバティブ商品(投資商品)が販売されていることと,原油の実需筋の需要がそう簡単には減少しないことの2つが理由だ.デリバティブ商品はいろいろあるが,簡単に理解するにはとりあえずは100%原油先物だけの商品だと考えていれば良い.これが買われまくっていて原油価格が上がっている.ここまでは簡単だろう.原油先物市場において,実需筋以外の投機筋(原油先物を売り買いして儲けるのが目的の人で実際に原油を売ったり買ったりしない人)の方が圧倒的に多ければ,買い方と売り方が拮抗するので原油価格は高過ぎず,安過ぎずの位置に落ち着いて問題は生じない.ところが原油先物市場では実需筋(実際に原油を売ったり買ったりする人)が無視できないくらい存在するのだ.我々の社会基盤が原油で成り立っていることを考えれば,原油を必要として買う人(電力会社,化学製品会社,航空会社,運送会社,etc.)がたくさん存在するのは理解できるだろう.そのために投機筋が原油先物を買いまくって値を吊り上げてからそれを売ろうとした場合,必ず買ってくれる(買わざるを得ない)実需筋の買い方が存在することになる.投機筋にとってこれほどありがたいことはない,いくら価格を上げても実需筋が買ってくれるのだから,どんどん原油先物を買って値を吊り上げた方が儲かる.お分かりいただけただろうか.実需筋が原油を必要としている限り,この原油高は収まらないのだ.
それでは,いつこのメカニズムが破綻して原油価格が下がるのだろうか.それは実需筋が今ほど原油を買わなくなったときだ.しかし,みんなが車に乗らなくなったくらいでは実需筋の買いは減らない.みんなが車に乗らず,電気も使わず,宅配便も使わず,石油から作られる製品を買わなくなって初めて実需筋が原油を買う量が減る.しかし,今の社会がそのような状況になることはない.たとえばガソリンが1リットル千円になったら,みんな車には乗らなくなるかもしれないが,電気は使うだろうし,食べ物や生活必需品を運んでくるトラックを走らせるのは必要とするだろうし,石油由来の製品も必要とするだろう.つまり何がどうなろうと,原始時代に戻らない限り実需筋は原油を買わなくてはならないのだ.
原油価格は1バレル当たり200ドルになると言われているが,そんなもので済むはずがない.300ドル500ドルと永遠に上がり続けるだろう.この不条理をやめさせる為には,ただひとつ原油先物市場の取引を規制するしかない.おそらくアメリカ政府やヨーロッパ政府はそれに気付いているだろう.原油価格が200ドルを超えた当たりで,取引規制の立法化に動くはずだ.そうしなければ,インフレで世界恐慌が起きてしまう.世界経済がガタガタになる前に,早く取引規制をして欲しいと私は願っている.

FX-max 不調

FX-maxは先週に引き続き不調である.週初めに不調な方がまだ回復の余地があるから,先週のように週初めに利益がでていて最後には損失になるよりマシかもしれない.

今のポジション

[FX-max用]
規定により記載できず

FX-max含み損益 -1万円

[サヤ取り用]
無し

[スイング用]
ドル 2.2万 平均106.96円

[スワップ用]
無し

(FXを始めてから153日経過)
レバレッジ5倍