CTLでシステムトレード(旧為替の一歩)
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diary/20090930

MT4の方が良いと言う人もいる

昨日はCTLの勧めを書いたが,MT4の方が良いという人もいる.MT4だと,ポジションを持った後に一度切断して再接続した際にポジションが認識されているが,CTLの場合はポジションを認識せず,手動でポジションを決済しなければならない点が,MT4の方が優れている点だ.確かにこのMT4の機能は便利だ.このことも踏まえてプラットフォームをCTLにするか,MT4にするか決めた方が良いだろう.

FXを始めてから

1年と242日経過

CTLの実行順序

CTLのプログラムは普通のC言語のプログラムと同様に上から下へ実行して行く.ただし,1回だけの実行ではなく,チャートに記憶されているローソク足の数だけ同じ処理を繰り返す.ローソク足は最も古い物を一番に処理して順々に新しい足を処理して行く.最後に最新のローソク足を処理する.最も古いローソク足はfront関数で得ることができる.

 i := front(close);

変数iには最初のローソク足を示すseries型の添え字になる数値が代入される.この場合

 close[i]

で参照されるのは最も古いローソク足の終値となる.
最も新しいローソク足はback関数で得る.

 j := back(high);

変数jには最後(最新)のローソク足を示すseries型の添え字になる数値が代入される.この場合

 high[j]

で参照されるの最後のローソク足の高値となる.
この考え方は初めての人には非常に異質に感じられると思うが,慣れると結構便利だと思うようになる.CTLは特殊な言語なのでまず慣れることが大事だ.
余談だが,FPGAやASICのロジックを表現するハードウェア記述言語にVHDLというものがある.私はこれもたまにプログラムするのだが,VHDLを覚えるときもCTLを覚えたときと同じような違和感を覚えた.VHDLを書くにはRTL(レジスタートランスファーロジック)の概念が頭に入ってないと難しい.VHDLとRTLとの関係は,CTLとローソク足との関係に非常に似ていると思う.