CTLでシステムトレード(旧為替の一歩)
| フロントページ | 新着 | 一覧 |
<-domain ijino tamedesu

diary/20100321

DealBook 360で乖離率検証

吉田氏の言う5年移動平均からの乖離率と,90日移動平均からの乖離率をDealBook 360で表示させてみた.自分でCTLプログラミングをする必要はなく,プレインストールのインディケーターに乖離(Kairi)があった.
EUR/USD,USD/JPY,GBP/USD,GBP/JPY,GBP/CHF,EUR/GBPで検証したが,GBP/JPYを除き乖離率が大きな値の通貨ペアはなかった.GBP/JPYは5年移動平均からの乖離率が-28%ある.吉田氏が言うにはポンド円の乖離率の絶対値は30%を超えることは稀だそうだから,長期的に見ればポンド円は底値ということになる.それでは買えば良いのだろうということにはならない.今ポンド円は135.9円だが,今後130円付近まで下げる可能性は十分にある.もしそうなったら買いポジは600pipsの含み損だ.つまり買えば良い訳ではない.また売れば良いということも言えない.こうなると乖離率はトレードの助けにはならないことが分かる.分かるのは「長期的に見て今は底値付近である」ということだけだ.これだけではとてもトレードの参考には出来ない.

吉田恒のFX7つの成功法則

上記書籍を読んだ.吉田氏はwebセミナーでいつも乖離率とアノマリーについて解説しているが,本書も乖離率とアノマリーについての内容だった.これらはプロが使っている手法で,この手法を使うと相場の的中率が84%にもなるという内容だった.しかし,氏の言う予測とは「ドルの反発は今年の6月〜8月に110円前後でピークを打つ」といった内容である.予測に3ヶ月ものブレがあればトレードには役に立たないのだが...
この本はトンデモ本であるの烙印を押しかけたが,乖離率は2008年秋のような大相場を事前に察知できる(時期を正確に知ることはできないが)ので,その目的にだけは利用することが出来る.計算も楽なので一応使って参考にすることにした.