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diary/20100807

ショック!一目均衡表もトンデモ理論だったとは

先日も書いたようにDealBookでの検証は時間がかかるため,検証中は時間が出来てしまう.そこで,その時間を参考文献を読むために当てている.今は一目均衡表の最初の参考書である佐々木英信氏の「一目均衡表の研究」を読んでいる.この中で時間論,波動論,値幅観測論が述べられているのだが,読んでそのデタラメさ,トンデモ理論さにショックを受けてしまった.
時間論では9,17,26を基本数値として変化日を予測する.基本数値は足したり,2で割ったり,1〜2の小さい数値を足したり,引いたりと調整しながら相場の天底に当てはめて行く.調整した数字を小さい方から並べると,7,8,9,10,11,13,15,16,17,18,19,24,25,26,27,28,29,30,...
となる.1から30までの30個の数値が基本数値の調整後の値になる確率は約2/3だ.これではたいていの場合,後付けで相場の天底に当てはめることができるだろう.エリオット波動もトンデモ理論として名高いが,それに匹敵するトンデモ理論である.
波動論のI波,V波,N波等の記述に至ってはI波が2個でV波,I波が3個でN波となると書いてある.当たり前だ.だから何だというのか.情報量は何もない.
値幅観測論では,V計算式,N計算式,E計算式,NT計算式が挙げられているが,これだけ並べたらまあ大抵どれかに当てはまるだろうと思う.それでも外れる場合のために,仲値計算値という調整要素まで用意してある.これだけ用意すれば後付けでどれかに当てはまる確率がかなり高い.なんというインチキな理論だ.
これまで一目均衡表の雲や遅行スパンが抵抗やサポートになることが多いのを経験してきたので,一目均衡表は実戦で使えるまともな理論だと信じていた.ところが,その骨子となる3つの理論はインチキトンデモ理論であった.一目均衡表は国産の世界に誇れる相場分析方法だと思っていたのにそれが裏切られた.非常に残念に思う.
ただし,理論はデタラメだが,一目均衡表のチャート自体は上に述べたように抵抗やサポートを見つけるのに役に立つのは経験的に理解している.その使い方をする分には問題はないと思われる.

FXを始めてから

2年と183日経過