電話代を使わずに通信をする方法を考察します。日本の電話は、着信しても応
答しなければ課金されないことを利用します。ISDN回線の場合はサブアドレス
を使うと良いのですが、発信者番号をサブアドレスを含めてPCへ伝えるTAが必
要です。サブアドレスがPCに伝われば、サブアドレスによっていろいろな処理
を選択実行するようにプログラムを作るだけです。
アナログ回線の場合は鳴動回数を利用します。何回鳴らしたかで処理を変える
のです。どんなアナログモデムでも、着信するとRINGなる文字列がPCに伝わり
ます。RINGの数をカウントして処理を変えるプログラムを書くのは容易です。
この場合はモデムはなんでも良くゴミとして捨てられている1200〜9600bpsの
もので十分です。
わが家では5年以上前からこのシステムのアナログ回線版を構築して運用して
いますが、いろいろな用途に使えて便利です。このシステムを作るときは、
RINGを受けるPCの電気代も考慮しなくては電話代を節約する意味がありません。
486SX程度のAT互換ノートPCが良いです。今なら秋葉で5000円くらいで売られ
ています。ファンがなくて静かなことも利点です。386でも良いのですが、386
クラスだとlinuxのインストールに時間がかかるのが難点です。入ってしまえ
ばそれなりにうごきます。DOSなら入れるのが楽なのですが、プログラム作成
のためのコンパイラやライブラリに苦労しそうです。