自分だけマイルが増えないように努力する理由
私は自分のマイルだけが増えることのないよう注意を払っている。つまり出張でワンワールド系列の航空会社に一人で乗った場合はAAdvantageの番号を知らせないようにしている。マイルが加算されるタイプのクレジットカードは作らない、あるいはポイントがマイルに加算されないように設定するようにしている。何をバカなことをしているのかと思うかもしれないが、これには理由がある。
25年前にカリブに遊びに行った帰り道、ハリケーンでマイアミ発の飛行機の出発が遅れてシアトルからの成田便に乗り継げなかった。昔はこういうときのアメリカン航空の対応はすごく良くて、ホテルは用意してくれるわ食事は出してくれるわ別の飛行機を用意してくれるわの至れり尽くせりだった。あいにく翌日のアメリカン航空便の空き席が十分に確保できなかったので、翌日のノースウェスト航空の成田行きのエコノミークラスチケットとホテル宿泊券を乗客全員が順にもらっていった。私たちの番が来た時、係の人にこっちに来てと言われてついていったら私たちだけアメリカン航空の便が用意されていると言う。しかもビジネスクラス。え、なんで?元々のチケットは格安航空券なんだけど。と思って不思議な顔をしたら、「あなたたちは夫婦そろってプラチナステータスだから」「マイアミからシアトルまでもファーストクラスで来てるし」と説明された。(いや、マイアミからシアトル便は何十枚も余って使い道がない500マイルアップグレードクーポンを使っただけで元は格安航空券なんだけどと思ったが、わざわざ言うこともないかと黙っておいた)。これは係の人の恣意的な判断らしく、普通はこういうときは他のお客と同様のエコノミークラスになるみたいで、もう一人の係員が「そこまでしなくていいんじゃない」「元のチケットはいちばん安いSクラスだよ」と反対しているのが聞こえた。しかし最初の係の人の方が役職が高いみたいで反対意見を押し切って私たちには翌日のアメリカン航空のビジネスクラスのチケットとホテルの宿泊券(食事付き)が渡された。270人乗りの飛行機だから他にもプラチナステータスの人は乗っていそうなのになぜ私たちだけ特別待遇なのか?と不思議だった。
係の人の判断の決め手になったのは夫婦二人のマイル数がぴったり同じだったことではないかと思った。外国でも全ての出張に嫁さんを連れていくなんて大統領でもあり得ない。マイル数が二人ともぴったり同じなのは全部自腹で運賃を支払ったという証だ(ほとんど格安航空券なんだけどね)。この状態は結構珍しく尊ばれるのだろう。航空会社にとっては経費のお金だろうと自腹のお金だろうとお金には変わりないので、個人(係の人)の感情に起因しているのだと思う。
もうひとつ考えられるのは二人のマイル数が同じということはマイル修行をして貯めたのではないと認識されたことか。嫁を連れてマイル修行なんてした日には、普通は離婚されるからだ。私たちは行きたい旅行先に一緒に行っていたら自然に貯まったのだ。
こういうことが起こるならば私と妻のマイル数が違ってしまうことは避けようということになり、AAdvantageに加算するのは二人が一緒に搭乗したときだけにしようとなったのだった。今となってはもう状況は違ってきているかもしれないが、わざわざ二人のマイル数を違える必要もないし、いつかMillion Milerになるときも夫婦いっしょがよいのでこの方針は変えていない。