子供がPC操作が面倒と言うのは許容するが老人がそう言うのは許容しない
私がマイコンを使い始めたのは1979年。前年末にシャープMZ-80Kが発売されていた。1979年はNEC PC-8001が発売された。PC-8001は電源を入れたらBasicが起動して入力待ちになる。MZ-80Kは電源を入れた後カセットテープを読み込ませないとBasicその他が起動しないが、カセットテープを読ませることをおまじないと思っていれば電源を入れたら使えると言っても差し支えない。MZ-80KもPC-8001も小学生でも使えた。実際、電気屋さんのマイコンコーナーには開店直後から小中学生が座り、雑誌のプログラムを打ち込んでいたものだ。その後NEC PC-9801がベストセラーになって大学も企業もみんなPC-9801を使ったが、電源を入れたら使えることは変わらなかった。今思い出すと、一太郎とかロータス1-2-3を使うためにフロッピーディスクを読ませる手間はあった。
そのうちパソコン通信が始まって、私はアスキーネットを1985年から使った。音響カップラーかモデムを接続することが必要だったが、コンポーネントステレオの結線ほどは難しくなく、小学生でも使える難易度だった。
つまり1980年代はコンピューターは小学生でも使えるものだった。当然大人なら簡単に使えた。
コンピューターが難しくなったのはだいたい2000年以降だ。インターネット接続が当たり前になったのは良いが、悪意のコンピューターウィルスが出現してしまった。ウィルスの感染を防ぐため、アンチウィルスソフトを導入するとか、ソフトウェアをアップデートするとか、本来の目的とは関係のない作業をしなくてはいけなくなった。これはコンピューターを40年以上使っている私でさえ面倒くさいと思う。起動したらパスコードや指紋で認証しなくてはいけないのも本当は省略したいと思う。
だから、これからコンピューターを使い始める子供が「コンピューターはなんだか難しい」と文句を言うのは当然だ。1980年代の子供にくらべてスタート地点で不利になっているからだ。
しかし、老人が「コンピューターが難しいから使いたくない」と言っているのは許容できない。お前らはコンピューターが簡単だったときに既に大人だった。そのときに勉強していれば、今の子供よりはるかに簡単に使い方を習得できたのに、あえてそれをしなかった。いまさら難しいとゴネるとは何事か。甘えるのもいい加減にしろと思う。そして、その甘えに答えようとしている政府や企業の愚かさ。そんなのにお金と労力を使うくらいなら、子供に使えよ。