比例道

ASI という言葉が発明されて説明が楽になった

2026年10月6日 15:28 ・ 人工知能 ・ 元の記事
  • AGI(汎用人工知能 / Artificial General Intelligence)人間と同じように、さまざまな分野の知識を自ら学び、未解決や未知の課題を柔軟に解決できる存在
  • ASI(人工超知能 / Artificial Superintelligence)AGIがさらに進歩し、質・量・速度のすべてにおいて人間の知能を完全に超越した存在
ASIという言葉ができて、AGIの定義問題が少し前進した。これまではAGIの定義は研究者ごとに違っていた。アンケートによるとAIの研究者の7割は今の生成AIが発展してもAGIにはならないと考えている。

これまでの事例を暗記してそれを適切に選んで(内挿や外挿も含む)実行するようなAIはAGIではない。これはとりようによっては差別的な定義だった。これまでの事例を暗記してそれを適切に選ぶ仕事は多い。弁護士などの士業はすべてそうだ。弁護士なんて人間のする仕事じゃないねと言っているのと同じである。ニューヨーク大学名誉教授のゲイリーマーカス氏はこの状況を穏やかに表現している。「AGIで言う人間が誰を指すかによって話は変わる」と。

今のレベルのAIでも替われる人間の仕事(弁護士とか)はたくさんある。ビッグテックやハイパースケーラーがAGIと呼び始めたAIはそんな低いレベルのAIだ。AGIとしては間違った言い方だが、ビッグテックが言っているから間違った言い方の方が定着するだろう。今年からAGIのレベルが一段下がってしまったことになる。それをカバーするために、もともとのAGIとその上を表す言葉としてASIができたと考えると整合する。

ASIという言葉ができたおかげで、研究者の7割が想定していたAGIはASIと言い換えることで齟齬なくイメージを伝達できる。

そのASIでさえも宅配便の配達は簡単ではない。宅配便を配る人の給料は弁護士よりも高くあるべきだというのが私の主張である。ASIがロボットを動かし工場を作り、そこで宅配便配達ロボットを作ったらやっと配達できる。それでもマンションの周りに停める場所がないときにトラックをどこに止めてよいかわからないASIの姿が私には見える。遠くに停めて歩いていくか、駐車違反するしかないんだよと彼に教えてあげたい。配達時間指定のリミットまであと5分だって?それをなんとかできるのが人間さまってものだ。

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