比例道
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ニート対応

定職を持たないで親の家に居座る若者をニートと言う。これがけしからんと声が上がっている。税金や年金収入が減って国の財政が破綻するからけしからんのだということだ。ニートの若者は税金に由来する費用をそれほど浪費している訳でもなく、年金だってもらう気はないのだから文句を言う筋合いではないと思うのだが。細かい議論はいくらでもあろうが、事の本質は、払った以上の年金をもらいたい醜悪な老人が、搾取しようと予定していた若者が減ってきたのであわてふためいているということだろう。もちろん、みんなが働かなくなったら国が滅びてしまうが、若者全員がニートになるとは考えにくい。
ニートはホリエモンや外資と同じで、制度の歪み(比例していないこと)が発生の一因であろう。ホリエモンがなぜテレビ局を買収しようとしたか。それはテレビ局の実際の資産価値と株価が乖離していたからだ。ここ(歪み)につけこんで攻め入ったのである。同じく外資が買いあさる債券や株や土地も実際の価値より安値になっている。それではニートを生み出している歪みとは何か。
それには年金の制度を挙げたい。現在の年金制度では、働いて年金を払ってしまったら払った分が返って来ないので大損だ。このような状況なら働くことを選ばない人が出てきても不思議ではない。さらには生活保護制度も多少はニートを助長しているかもしれない。生活保護制度があれば、蓄えのないまま老人になっても命の心配をすることはない(知らない人も多いが、生活保護はなかなかに高額で、物価の高い23区内に住んでいる我が家の生活費の優に2倍以上もらえる。我が家がエアコンも車も使わない質素な生活をしているのを割り引いても、高額すぎるくらいだと思う)。ニートが発生する理由は制度の歪みだけでなく、親の財力にニートを養うだけの余裕があること、親が家族を顧みずに働いてきたことに反省して子供には同じ道を歩ませたくないと思っていること、そもそも将来に希望がないので老後を心配しても仕方がないと思っていることなど枚挙にいとまがないが、年金制度や生活保護制度は親の心の中を変えるよりは簡単に変えられるのだから、まずは修正すべきだろう。
年金の歪みをなくすためには、払った額と受け取る額が同じになるように調整すれば良い。既に払った分を超えてもらった人からは返却してもらう。もちろん、ないものは取れないし、餓死せよとも言えないので、返却できない人でも最低限(生活保護程度)は引き続き支給されるとする。がんばった人はそれなりに厚く、さぼった人はその分我慢する事を徹底することが大事だ。こうであれば、若い人のやる気をそぐこともない。
生活保護制度の歪みをなくすことは容易ではない。特に母子家庭から保護を取り上げることはできそうもない。だが、あまり楽なのは良くない。生活保護を受けていない母子家庭だってあるのだ。そこのお母さんはおそらく誰よりも頑張って働いている。良い考えはなかなか浮かばないが、生活保護を受けるためにはある程度の日々の努力が必要にするのが良いのだと思う。保護を受けている世帯の成人男子にはそれなりにきつい仕事を、家に居なければならない母親や障害者には内職を分配するようにしたらどうだろうか。

2006/1/24 ホリエモンが逮捕された


比例道を唱える私にとっては喜ばしい。これを反面教師として地道な努力をする姿勢が見直されることを望む。