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メール発信有料化の予感

2006/03/28予言


増大するスパムメールによる通信帯域圧迫を解消するために,近い将来メール発信が有料化すると予想する.おそらく1通0.1円〜1円程度になるだろう.1日当たり発信メール数100通以下のユーザーへの影響は軽微だが,1日当たり数万通を発信するスパムメール企業には打撃になるだろう.

反対意見


有料化については反対意見もある.これはその通りだと思うが,メール発信によるプロパガンダをしたい弱小思想グループの希望と,スパムメールによる通信帯域の占有の被害を比べてどちらが社会的に重要かの議論になるだろう.今はまだ後者の被害が小さいが,スパムメールへの刑事罰や金銭的制裁ができない状況では,被害は時間とともに増大し,将来は後者の被害は無視できないものになるのではないか.

メール有料化時に解決すべき問題


  • 課金システムが難しい.メールが一旦インターネットに乗ってしまうと,それを途中で止めることは今の仕組みでは難しいから,発信した瞬間に課金しなくてはならない.まずISPが全て課金システムを搭載しなければならない.それだけでは足りず,個人でドメイン名を取得し,DNSに自サーバーのMXレコードを登録している個人も課金システムに加わらなければ有料化の実効がない.しかもこれを抜け道のない必須の条件にして,不正にこの条件を逃れるユーザー(スパムメール企業)の発見と特定ができなければならない.これらは技術的に難易度が高い.実用的に使われているMTA全てについて対策を施さねばならないからだ.
  • 例外を作るのが難しい.個人ユーザーや弱小思想グループのメール発信を無料化するのは合理的ではあるが,無料の資格を認定する公正な仕組みを作るのは難しい.一歩間違うとスパムメール企業がこれを悪用する恐れがある.