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秘密通信

情報処理振興事業協会「暗号強度評価に関する調査研究調査報告書」より抜粋


ここでは暗号文の送信者をAlice、受信者をBobとする。

   1. AliceはBobの公開鍵eを用いて、平文Mの暗号文C=E(e,M)を得、Bobに送信する。
   2. Bobは受信した暗号文Cを、自ら秘密に保管している秘密鍵dを用いて復号し、平文M=D(d,C)を得る。 


一般に、公開鍵暗号における暗号化や復号(E(e,M)とD(d,C))は、共通鍵暗号におけるそれよりも多くの計算を必要とするため、演算に時間がかかるという欠点がある。そこで実際の公開鍵暗号を用いた秘密通信では、乱数生成器で一時的に使用する共通鍵(セッションキーと呼ばれる)を生成し、セッションキーで平文を共通鍵暗号で暗号化する。そして、生成したセッションキーを公開鍵暗号で暗号化することにより、秘密通信を実現し、演算量を減らしている。