比例道
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BIOSを飛ばしたときの救世主

20年ほどAT互換機をいじっている.その間に使用したM/Bは50枚を軽く超える.BIOSをアップデートした回数も優に100回は超えているのだが,BIOSを飛ばしたことなど一度も無かった.ところがそれが今朝起こったのである.モノはASUSのP4C800 Deluxeだ.これまで正常に動いていたのに,なぜ突然BIOSアップデートをしたくなったのかは自分でも分からない.とにかく最新版にしたくなったのだ.起動FDにROMイメージをコピーしてからアップデート開始.フラッシュROMのイレースもライトもベリファイも正しく完了した.そして再起動を促すメッセージも出た.おもむろに再起動をしたが,電源が入るだけで起動しない.CMOSクリアを何度も試みたが,結果は同じ.カードを抜いていって最小構成で試したが,やはり起動しない.そもそもP4C800にはCrash Free BIOSなるものが入っているはずで,BIOSを飛ばしても復旧できるというのが売りだったはずだが,そのCrash Free機能も動いている気配はない.
2時間ほど格闘した後にあきらめて,ASUSの正規代理店に修理依頼のメールを出した.速攻で返事がきて,「P4C800 Deluxeのサポート(修理)は終わりました」とあった.ただし,まだ方法は残っている.ROMライタで直接BIOSのフラッシュメモリに書き込めば良い.ところが,手持ちのROMライタはDIPタイプ用で,PLCCタイプに書き込むには別売りのアダプターが必要だ.私のROMライタは20年ものなので,もう別売りのアダプターを購入することなどできない.そもそも,目的のフラッシュメモリに対応しているかも怪しい.刀折れ矢尽きたという感じだ.
最後の望みでBIOS復活サービスをしてくれる業者をネットで探した.すると...ありました.BIOSトラブルなんでも屋さんなるところが書き損じたBIOS ROMに正しいイメージを書き込んでくれるそうだ.料金は往復の送料込みで1080円.なんと良心的な価格だろう.ASUSの代理店に頼んでいたらおそらく1万円近くとられただろう.申し込みはwebサイトで行う.そのときにBIOSイメージを予めアップロードしておく.その後,指定された宛先にBIOS ROMを郵便で送るのだ.サイトを見つけてから郵便ポストにROMを投函するまでわずか1時間で済んだ.料金はできあがってから払えば良いとのこと.いやはや,ありがたや.
なんでも屋さんからのメールによるとP4C800 Deluxeは正しいツールを使ってもBIOSアップデートに失敗することが多いのだそうだ.私が下手をうった可能性が低いことが分かってこれもうれしい.将来,定年退職して隠居するときは,このなんでも屋さんのように世の中に役立つビジネスをしたいなと思う.