比例道
| フロントページ | 新着 | 一覧 |
<-domain ijino tamedesu

diary/20060615

廃棄PC

職場で廃棄する予定のPCが私に流れついてくる.20年以上もの貰い状態を続けたため職場には「捨てる前にあの人に聞いてみよう」という文化が定着してくれた.ありがたいことだ.私がPentium4よりもPentium3のマシンを好み,SCSIディスクが付いているマシンにはやたら高い評価を与えることも最初は不思議がられていたが,最近はその真意が理解されてきた.
ここ1週間で流れてきたのはDual Xeon(1.7G)×2,Pentium 4(2.4G)×2, Pentium3(1G)×2だ.最近は嘘だろうというようなハイスペックマシンが廃棄対象になっていて驚く.この中でまず受け取り対象から外したのは Pentium 4(2.4G)だ.消費電力の割に性能の良くないPentium4マシンは部品取り以外の用途ではまず受け取らない.このマシンはVGAカードが付いてなく,865GチップセットのVGA機能を使っていた.要するにスロットに何も刺さっていない.部品取りにも使えない.メモリくらいは抜けるが,そんなみみっちいことはせずに動く状態のままで廃棄業者に渡すのが地球に優しい.動くマシンは中古として誰かが使う可能性があるからだ.残ったXeonとP3マシンだが,Xeonは悪名高いNetBurstアーキテクチャのものだ.このタイプのXeonはP4に輪をかけて電気を食う割に性能は大したことがない.通常ならこのXeonマシンも受け取り対象から外すところだが,こいつにはUltra160 SCSIがオンボードで付いていた.ディスクも10000rpmのものが2台装備されている.これならばそこそこ使えそうだ.今回はXeonマシンを貰った.
このXeonマシンは普通ならサーバーにするスペックだが,このような電気食いマシンをサーバーとして常時通電すると地球に優しくない.そこで必要なときに電源を入れるデスクトップマシンとして使うことにした.それもWindows OS用とした.最近はSCSIマシン(+10000rpm超ディスク)は積極的にWindows OS用に割り当てている.その心は,SCSIマシンはレジストリ肥大化によるパフォーマンスダウンをある程度カバーできるからだ.IDEやSATAで7200rpm以下のディスクを接続しているマシンでWindows OSを運用するとレジストリが肥大化した後は悲しくなるほどパフォーマンスダウンになる.そのようなPentium4 3GHzマシンを持っているが,色々なアプリを入れた後の体感速度は素のWindows98を入れたPentium3 450MHzマシンに負けるようになった.そんな訳でディスクI/Oの優れたマシンはなるべくWindows用に使いたい.
P3マシンは815チップセットだったので,メモリが512Mまでしか積めない.これは今回は見送った.P3 coppermineの1GHzはかなり魅力的なCPUだが,手元にはP3マシンが大量にあるのでこれ以上増えても仕方がないのだ.これも完動品なのでこのまま廃棄すれば誰かが拾って活用してくれるかもしれない.
貰ったマシンは管理者データベースで私名義に変える.これで私が職場で管理しているマシンは30台ほどになった.全部それぞれが得意な用途に割り振っている.たとえば,486を搭載し,VLバスのSCSIボードでディスクを繋げているマシンは静的コンテンツのみのwebサーバーで活躍している.ノートパソコンをちょっと超える程度の消費電力だ.Pentium90MHzのオンボードSCSIのマシンはメールサーバーとして活躍している.大人数向けのサーバーならもっとハイスペックなCPUが必要なのだろうが,十数名で使うのなら100MHz以下のCPUで困らない.CPUの性能よりもディスクI/O性能の方がボトルネックになる.