比例道
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diary/20060728

現在の技術でP6を作ったら

Core2 Duoの上位版Core2 Extremeが販売開始された。Core2の登場でしばらくintelの大躍進が続くだろう。そのCore2だがP6(Pentium ProからPentiumIIIの系列)の技術で作られているとの噂がある。そうだったら面白いし、現代の技術で疾風を作ったらF22より強い戦闘機ができましたと同じような感じでわくわくする。しかし、さすがにそんなことはないようだ。分かりやすい後藤弘茂さんの記事によるとCISCへの回帰がCore2のポイントとのことだ。RISCの利点が生きるのはリソースが青天井でジャブジャブ使える環境が前提だ。その天井の頭打ち感が出てきたから、CISCが再度見直されてきた由。これもよく考えると昔への回帰であることには違いはない。CISCはリソースが少ない頃に重宝されたアーキテクチャだからだ。結局「現在の技術で疾風を作ったらすごいのができました」というのとそれほど違わない。なかなか喜ばしい状態だ。この考え方はこれからあちこちの分野でも使われていくと予想している(望んでいる)。昔の職人・マイスターの技術が実はとても大事だという考えが広まることに繋がるので、喜ばしい。何百年も試行錯誤して完成した職人の技術は、当然のことながら合理的であるはずで、ここ十数年の付け焼刃的考えでそれらを全て超える技術がほいほい作れるというのはなんだか変だと思っていたのだ。