比例道
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diary/20061203

P2Pソフト利用者の気持ち

1985年辺りの実験運用開始からアスキーネットに参加してパソコン通信を始めた.当時は300bpsの電話カップラーモデムを使った.それからモデムは1200bpsになり9600bpsになり最終的には56Kbpsまで速度アップしたが,私の場合はちょっと特殊で21世紀になっても9600bpsのモデムを使っていた.ADSLに変えたのはyahooがモデム配りに飽きたころで,光ファイバーに変えたのはやっと昨日だ.
光接続を導入してみてWinnyやWinMXなどのP2Pソフト利用者の気持ちがやっと分かった.決して安くない光ファイバー利用料を払っているのだから,あり余る通信帯域を活用しないのはもったいないとの気持ちなのだろう.その気持ちはよく分かる.私はCATVから録り貯めた死ぬまでに見きれない程のコンテンツの財産があるから,リスクの大きいP2Pソフトを使おうとは思わない.それに使いたくてもlinuxを使っている関係上,WinnyやWinMXを簡単には使えない.しかし,本気で使いたかったらプロトコルを解析してlinux用のWinnyやWinMXを作ると思う(もしかしたら既に存在するのかもしれない).BitTorrentはlinuxでも広く利用されているからそれを活用するかもしれない.それくらいP2Pソフトは魅力的だ.
魅力的なP2Pソフトだが,重要データ流出を危惧して社員の使用を禁止する企業が増えた.それでもP2Pソフトにより重要データが流出する事件が後を絶たない.最近では自衛隊員からイラク戦争関係の情報が洩れて新聞に載った.職を失うようなリスクを負ってまでタダのコンテンツを得ようとするとはいったいどういう人種なのだろうか.TSUTAYAに行って好きなだけ借りてくれば良いのにと思う.大人は忙しくて月に見られる映画の本数などたかが知れている.大した出費にはならないはずなのに.友人とこういう話をしていたら,彼が「インターネットは貧乏人の趣味だ」と面白いことを言い出した.月々に数千円の定額使用料さえ払っていれば,ネットサーフィンをしようが無料動画を見ようがお金はかからず使いたい放題なのがインターネットだという指摘だ.確かに他の趣味に比べるとお金がかからない.貧乏ならばP2Pソフトのようにタダのものについついつられてしまうというのも頷ける.P2Pソフトが蔓延する理由の一つはお金がない人が多いからということだ.子供がP2Pソフトを使うのはこれで概ね説明が付く.しかし大人,特に十分な給金をもらっているはずの公務員が使っているのはこれでは説明が付かない.単に馬鹿だからか.長く公務員をやっていると善悪の判断能力が落ちる上に,論理的思考ができない馬鹿頭に変わってしまうという辺りが理由だろうか.こればっかりは昔から言われているように○○なきゃ直らないなあ.