比例道
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diary/20070518

DoCoMo2.0は馬鹿っぽい

今期のDoCoMoのコピーは"DoCoMo 2.0"だそうだ.私の仕事のスポンサーはDoCoMoなのだが敢えて言わせてもらおう.「能なしっ」.Web2.0から始まる"XXX2.0"という言い方には非知的(要するに馬鹿)&軽薄というイメージが見え隠れする.その2.0という言葉をコピーに選ぶとは何と愚かな.今後のDoCoMoの果てしない凋落を暗示しているかのようだ.
反撃と称しているが,具体的にどういう施策をとったかを見ると,AUやSBMの猿真似としか思えない端末のラインアップ,ごく一部の人にしか意味のない2in1,そしてまだ携帯をゲーム機と勘違いしている夏野氏の間抜けさを象徴するような直感ゲームだ.これら小手先のテクニックの羅列は格下企業が大企業に挑むときの手法ではないか.DoCoMoは携帯業界ではNO.1のいわば横綱だ.横綱ならそれらしく横綱相撲をとるのが,企業の信用を高め結果的に収益を上げることになることがまだ分からないのだろうか.小手先のテクニックに走るというのは,ユーザーがそれらテクニックに左右される愚かな集団だと見ているということの証明だ.ユーザーはそんなに愚かではない.愚かでないユーザーは自らを愚か者扱いするキャリアは使いたくないと思うものだ.横綱であるDoCoMoに相応しいのは,現在着々と進めつつあるFOMAのエリア拡大路線を地道に続け,パケット系でAUやWILLCOMに対して劣っている料金体系を見直し,日本仕様の端末だけを作り続けることで体力の落ちた端末ベンダーが息を吹き返すようなグローバル端末デザインを進めることだ.どれも華々しさはないが大事な施策だ.横綱のくせになぜこれができないのか.もともと横綱の器ではなかったのがたまたまNTTのネーミングと財力のおかげで横綱の地位についたということだったのか.