比例道
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diary/20080412

引越し作戦失敗

今住んでいる新玉川線沿線から引っ越したいと以前書いた.何件かの物件を見に行っていいなと思ったのが新百合ヶ丘の「プライムアリーナ新百合ヶ丘」なるマンションだ.モデルルーム見学会,重要事項説明会と足を運んで,契約まであと一息というところまで進んだ.ところが,契約前に購入に掛かる費用を聞いたときに固定資産税の額を聞いてびっくりした.1年に35万円と言うのである.今住んでいるちりっぱ長屋が年に25万円だ.ちりっぱ長屋は世田谷区のど真ん中,新百合ヶ丘は川崎市の田舎.ちょっと計算がおかしいのじゃないのかと思った.国税庁の路線価地図で調べてもプライムアリーナの建築予定地の路線価はちりっぱ長屋のあるところの1/3だった.ということは建物の価格がちりっぱ長屋の2倍ということになる.ちりっぱ長屋は建築後月日が経って減価償却が進んでいることを考えると建物の価格は3倍くらいということになる.しかも建坪を比べるとちりっぱ長屋の方が広いのである.これはあり得ない,何かおかしい,だまされていると思った.国税庁の路線価図を使って「土地がこんなに安いのに固定資産税が高いのは計算間違いじゃないのか」と詰め寄ったが「間違いではございません」とのこと.ここで,購入の熱意が一気に冷めた.何でわざわざ田舎の狭い家に引っ越すのに固定資産税が増えなきゃいけないのか.そんな理不尽な話があるものか.契約はご破算にした.後から聞いた話だが,プライムアリーナ新百合ヶ丘は販売戸数の7割しか売れなかったそうだ.やはり割高なのはみんな気づいているのだ.危ない,危ない.不良物件をつかむところだった.
そんな訳で家探しはまた振り出しに戻った.理想の家探しはまだまだ時間がかかると見た.それまではぎゅうぎゅうの満員電車に揺られて通勤しよう.