日記

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2005年2月1日(火) 一太郎と花子特許

またしょうもない特許でモメている。一太郎を一太郎たらしめているコア技術が特許に抵触しているなら、重要な問題であるのだろうが、たかがヘルプのUIだ。どうでも良いではないか。
これで松下の評判は落ちるだろうし、手に入らなくなる前に買おうと一太郎の売り上げは伸びると思う。ただし、ジャスト側が控訴審でも負けて損害賠償云々となったら会社の存亡に関わることになる。日本で唯一マイクロソフトと正面から勝負しているジャストをつぶそうとしてどうするんだ松下。もし、そうなったら松下不買運動でも盛り上げるか。

2005年2月6日(日) 2倍速CD-R

松下のSCSI CD-Rドライブ CW-7501を未だに使っている。最大2倍速書き込みなので、最近の高倍速対応メディアだとメディア側の感度が良すぎて焼き過剰になるはずだ。ところが、焼いてみると失敗する訳ではないようだ。もしかして、レーザーがヘタってきて出力が落ちて丁度良い塩梅にでもなっているのか。しかし、レーザーの劣化というのはドカンと行くもの(昔半導体レーザーを機器に組み込む工場で工員として働いていたときの経験から)だから、それはちょっと考えられない。 SCSIのCD-Rはもはや貴重品(骨董品?)だから大事に使いたい。

2005年2月11日(金) エネルギー消費効率の胡散くささ

外付けHDDを買おうと思って、webのカタログを眺めていたが、最近は消費電力ではなく、エネルギー消費効率のみが書いてある。これが困ったもので、性能比の値であるから消費電力の絶対値が分からない。HDDでは性能に容量が含まれるから、容量のデカイディスクほどエネルギー消費効率が良くなってしまう。


http://www.eccj.or.jp/law/machine/disk.html


本当は最大消費電力と平均消費電力の絶対値を記載すべきだと思うのだが、エネルギー消費効率などといういかがわしい数値にしたのは電気を大切にするというポーズを取りながら、浪費するためだとしか思えない。もしかして、これって米国から来た概念ではないかと疑ってしまう(未確認)。

2005年2月13日(日) メモリーエラー

Windowsマシンでの問題なのだが、以前から重いジョブを動かしているときにメモリーエラーがでることがある。エラーが出たからと行ってマシンがフリーズしたり、動かしているジョブがエラー終了したりはしないので、直接被害は受けていないが、どうもエラーが出たときの結果は信用できなくて、結局もう一度ジョブを流してしまう。
エラーはメモリーが怪しいのではないかと思い、高価だったがメジャーメーカー製チップが載っている永久保証メモリにごっそり換えたが状況は変わらず。電源も600Wの高価なものに換えたが無意味だったようだ。もしかしたらWindows OS固有の問題かもしれないと思い始めた今日この頃だ。だけど、使っているソフトはLinux版がないのでどうしようもない。
ところで、以前からメモリーに関して変だと思っていることがある。ECCメモリの存在だ。8bitに対してパリティ1bitだと1bitのエラー検出は出来てもエラー訂正はできない。ほとんど無意味なのだが、なぜこんなものが存在するのだろうか。冗長bitをもっと増やさなければ意味がないと思うのだが。

2005年2月14日(月) HDビデオレコーダー

最近PCの静音化に金をかけている。電源を換えたり、ファンを換えたり、ファンレスのパーツに換えたりとか。なぜこうなったかというとPCでテレビを録画しているからだ。ここ3年くらいビデオデッキを触った記憶がない(妻はビデオデッキの方を良く使っているが)。しかし、よく考えてみると、静音性も省電力性も巷で売っているHDビデオレコーダーの方がPCより上だと思う。主に価格面の理由からHDビデオレコーダーは導入してないが(我が家ではPCはくさるほどあるので、キャプチャカードを買ってくるだけで済む)、そろそろ切り替えた方が地球にやさしそうだ。
ところで、民生用HDビデオレコーダが出現してずいぶんになるが、内蔵されたHDDの寿命問題は起こっていないのだろうか。最近はビデオレコーダーは消耗品扱いされて、壊れても文句はでないのかな。ただし、ビデオテープレコーダーは壊れてもコンテンツの入ったビデオテープは別にあるので、さほどダメージは受けないが、HDレコーダーが壊れるとコンテンツごと失ってしまうので、結構問題のような気がするけど。

2005年2月17日(木) どうして革命がおきないのか

最近革命が起きない。世界的に貧富の2極化が進んでいるので、頻繁に起きても不思議ではないのに、起きない。代わりに弱い者をターゲットにした陰湿な攻撃が増えている。貧者すなわち弱者同士が争っている状況だ。これではますます甘い汁を吸っている支配階層の思うつぼなのだが、どうしたことか。2極化がある程度進むと、弱者が強者に打ち勝つコストが大きくなりすぎて、超えられない壁が出来てしまうのだろうか。
しかし、しかしである。このまま放っておくと日本の若い人には明るい将来は望めない。あと30年もしたら、一部は老人に飼われる奴隷となり、残りは核戦争後の世紀末を描いた漫画でしかお目にかかれないような、貧しい暮らしになることは必至である。さすがにそうなると反乱を起こすだろうとは思うが、それでもなお反乱を起こさないのであれば、もはや奴隷として生きなさいとしか言えない。骨のある若者となら、私も老骨に鞭打って共同戦線を張るのはやぶさかではないが、今の若者がこのままなら、協力する価値もない。

2005年2月21日(月) Windowsから足を洗うには

昨日もWindowsのWindows updateのおかげでシステムがおかしくなってしまい、復旧に6時間ほど浪費した。Linuxマシンの台数はWindowsマシンの4倍以上あるけど、全機の手間の総計はWindowsマシンのそれより少ない。
Windows Updateの手間だけ考えても、Windows OSのせいで失われている人的リソースの総計を世界規模で考えると空恐ろしいものがある。これは地球温暖化と同程度の大問題だと思うのだが、どうだろうか。もうちょっとましなOSはいくらもあると思うのに、どうして乗り換えられないのだろうか。何か年金問題に似ている気がする。誰が考えてもおかしいのに、誰も問題解決の手をうてない。不当に利を得ている輩、年金であれば政府と官僚とその取り巻きと税金を給料にしている連中、Windowsであればビルゲイツを含めMSの社員が、大衆をうまくコントロールしているからだろうか。問題の根は想像以上に深いかもしれない。

2005年2月22日(火) Windowsから足を洗うにはその2

昨日は足を洗うとか書いておいて、洗い方を何も書いてないことに気づいた。そこで、私のやり方をご紹介。
OSはMacOSでもFreeBSDでもSolaris10でも良いと思うが、ドライバの充実度からlinuxを選ぶ。
webブラウザはFireFoxかMozillaを、メーラーはemacs使いならmewでもwanderlustでも好きなものを、そうでなければMozillaのおまけが簡単だ。
日本語入力はatokx for linuxが有償だが、変換効率はwnnやcannaよりは遙かに良い。mozillaや後述のStarSuitとも相性が良い。
オフィスソフトはSUNのStarSuitだ。wordとExcelの代わりにするには、Windowsユーザとのファイルのやりとりをしても、ほとんど問題がない。しかしPowerPointの代わりにするにはちょっと辛い。WindowsのPowerPointとの互換性がいまいちだ。ここは割り切ってプレゼン用にはMagicPointを使うのが潔いかもしれない。
TV視聴はxawtvやtvtimeその他を使えばそれほど難しくはない。留守録画は結構敷居が高いと思うが、面倒だったら商用のHDレコーダーを買って来るのが吉だろう。
あとは年賀状印刷くらいか。これは私は使ったことがないが、Turbolinuxの筆グルメが使えるだろう。StarSuitでも自分でフォーマットをすればできるが、住所の自動印刷等は専用ソフトを使わないと面倒だ。
アンチウィルスソフトは、使わなくても良い。第一メンテが面倒だ。それより、不要なportを外部に開放しないように気を付ける方が楽で良い。外からアクセスする気ならsshくらいは開けていても良いが、そうでなければportは全て閉じてしまう。そうすれば、メール添付ファイルと妙なwebサイトへのアクセスにだけ気をつければ良い。

2005年2月23日(水) 新ペンティアム4

新しいペンティアム4が発売された。今度はキャッシュが増量されて、スピードステップもどきが搭載された。基本がダメな石(車)に、いくらおまけ(エアコンやカーナビ)を付けても無駄だという例になりそうな気配だ。
実際に使ってみた人の感想を聞いてみたいが、おそらく「以前と大差なくもっさりとした動作だ」だろう。もともとペン4の動作が遅い原因がパイプラインが深すぎて、しかもストールしまくっているからなので、ストールしたときを救うためにキャッシュを増やすのは分からん話ではない。ストールしたときのペナルティは、パイプラインを詰め直す手間なのだが、遅いメモリからフェッチするのと、速いキャッシュからフェッチするのでは手間はずいぶん違うだろう。しかし、今のOSとアプリではキャッシュに収まっているのはほとんどがデータで、命令ではない。したがって、パイプラインストールに対してキャッシュの恩恵はほとんど受けられないと予想する。
ペン4のような多段パイプライン型CPUではメモリやキャッシュを命令とデータで分離するハーバードアーキテクチャでないと性能を発揮できないと思うがどうだろうか。

2005年2月24日(木) BUFFALOとI/Oデータ

日本を代表するPC周辺機器メーカーBUFFALO(メルコ)とI/Oデータ。偏見を持つことなく(実はそのときの気分で選んでいただけ)、両者の製品を数十台使ってきたヘビーユーザとして両者に関する感想を述べてみたい。
モノの品質:I/Oデータに軍配を上げたい。BUFFALO製品はファームウェアやソフトウェアの安定度がいまいちだ。
サポート:古い製品のサポートを続けるという点ではI/Oデータがやや優れる。ユーザの声を反映してバグフィックスが頻繁に行われる点ではBUFFALO がやや優れる。ただし、これはBUFFALOが単に不安定なものを出荷しているだけに過ぎないかもしれない。しかし、1月にBUFFALOへバグ報告した 2種類の製品のバグフィックス版アップデータが2/22にどちらもリリースされたことは素直に評価したい。
webでの情報開示:私にとってはBUFFALOが優れる。私は留守録画をよく行う関係上、インタフェースカードのACPI対応情報を気にする。この情報が開示されているのはBUFFALOだけである。非常に助かっている。
価格:特売品の価格はその販売店に依存するので、この項目はほとんど無意味だが、BUFFALOの方が同じようなモノだと安いと思う。品質のこともあるので、安かろう悪かろうのイメージになりがちなのは残念だが。

今後も主に気分で両者の製品を選び続けると思うが、大体の目安としてはキャプチャカードなどの高価なものはI/Oデータを、USB2.0カードのように安価なものはACPIへの対応状況と価格面からBUFFALOを選ぶと思う。

2005年2月25日(金) 自分よりも重いものの運転

私はどちらかというと運転が下手だと思う。サーキットでは、素人にしてはそこそこのタイムが出るけど、それはカートだけ。2輪も自転車や小排気量トレール車では速いが、重量級バイクではからっきしである。どうも重いマシンをうまく操れない。
以前から理由を考えているのだが、なかなか納得の行く考えを思いつかない。最近思っているのは、私の制御は遅れ時間を考慮していないのではないかと言うこと。制御入力に対して状態変数の変化が速やかな、つまり軽いマシンでは制御できて、制御入力に対して時間遅れで状態が変わる重いマシンは制御できないということだ。これで説明つくような気がする。
すると私はジャンボジェット機やヘリコプターの操縦はひどく下手だろうな。未来予測型のフライバイワイヤーの操縦系なら何とかなるのかもしれないが、物理法則はそう甘くはないだろう。

2005年2月26日(土) BookPC静音化

BKi810通称BookPC。超小型だが爆音マシンとして有名だったものだ。4年位前まで売られていた。その後もたまに1万円以下で売られているのをあちこちで見かけた。
こいつはi810チップセットのCeleron500MHzマシンで、webサーフィンなどには問題ない性能だ。ただし、爆音なので机上ではとても使えないという欠点がある。こいつの静音化改造は、たくさんの人が手がけていて、共通点は電源ファンを交換することだ。
今日、あまったPC100 256Mメモリをこいつに増設する機会があったので、ついでに電源ファンを発作的に交換した。山洋の6cmファンが手元にあったので、それを使った。他の人の交換記事を読むとポン付けでは付かず、切ったり貼ったり面倒な感じを受けた。発作的に始めたので、6cmファン以外は材料がなく、途中で挫折するかと思ったが、ほとんどポン付けで出来てしまった。
まず、背面の3本のネジを外してカバーを取る。フロントカバーをプラスチックの爪2個を外して取る。次に電源取り付けネジ4本を取り電源ユニットを外す。電源ユニットの外側のネジ2本を取り、電源ユニットのふたを開ける。ふたにファンがネジ止めされているからネジを外してファンを外す。ファンの電源コネクタは電源基盤に接着剤止めされているので、外すのは諦め、ニッパで線を切り先を絶縁処理しておく。ふたのファンガード部分はじゃまなのでニッパで取り除いておく。新しいファンをふたに取り付けるときは厚すぎて入らないので、ふたの逆側(外側)につける。ふたを元通りに電源ユニットにつけて、元通りに組み上げる。新しいファンの電源はCPU横にケースファン用の電源供給コネクタがあるから、そこから取る。電源ケーブルはモデム用のモジュラージャックをニッパでむしり取って、そこから入れるとスマート?で良い。
こうしてファンを交換したBookPCに電源を入れると、びっくりするほど静かになった。普通のマシンと変わらない。これならば、机上での使用も問題ないし、音楽も聴ける。しばらくこれで遊んでみようと思う。

2005年2月28日(月) DEC Celebris FX-2のWake on LAN

DigitalのCelebris FX-2が現役である。こいつは薄型デスクトップ筐体だが、5インチベイを縦に2段装備していて拡張性が高い。そして筐体高さが5インチベイ×2+1cm のぎりぎり寸法というのがストイックで良い。デザインは同時代のFMVなんかと比べると一皮むけている感じだ。そういえば、DigitalのHinote も秀逸なデザインで人気だった。
このFX-2をWake on LANで運用しようとしたのだが、うまくいかない。使っているWOLクライアントで他の複数のマシンを起こすことができるので、クライアントのせいではない。BIOSでは通常のMagic Packetの起動とDEC専用のSecureONを選べるが、どちらを選んでもダメだった。何かヒントはないのだろうか。
GoogleでCelebrisを調べるとdriverやFAQがHPのサイトにDECの時代そのままに保存されているではないか。感心した。DECが Compaqに買収されたときもDECのサイトが残っていて感心したが、そのCompaqがHPに買収されてもDECのコンテンツを残しているとは。それだけDECの業績が偉大だということなのだろうか。FAQを読んでWOLやSecureONの解説を見つけたが、Magic Packetの構造は通常と同じであることが確認できただけだった。ただし、WOLなどのコマンドはDEC製のソフトClient Worksから発行することを前提にしている記述だった。もしかしたら、Client Wokrsを入手できれば謎が解けるかもしれない。我が家にはHinoteが4台あり、Client WorksはHinoteに標準装備のソフトなのだが、残念なことに4台ともlinuxマシンに化けている。リカバリ用のFD数十枚はどこへやったかなあ。

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