日曜日に街を散歩していたら,流行のランニングウェアに身を包んだランナーに3人も出会った.競技選手なら何も言うことはない.がんばってねと思うだけだ.でも,趣味で走っているのなら「止めておきなさい」と言いたい.多分何も知らないのだろう.ランニングというのは身体に悪い運動の代表なのだ.陸上の競技選手だった私が言うのだから間違いない(ってのは威張りすぎか.お医者さんも同じこと言ってると言った方が良いね).ランニングは脚,特に膝関節に異常な負荷をかける.まじめに走っていたら,やがて膝を痛めてしまう.膝を痛めると,治るまで普通の生活にも不便になる.しかも関節というのは一度痛めたら,痛める前の元の状態には戻らないのだ.深刻である.
それでも,競技選手ならば走らなければならないのは仕方がない.タイムを上げるためには走るしかないのだ.私もなんども膝の故障と闘いながら走り続けた.別に健康のために走っていた訳じゃない.競技選手でい続けるために,仕方なくというか,好きで走っていたのだ.冷静に考えるとこれはほとんどバカとも言える.その意味ではプロ野球選手もオリンピック選手もバカばっかりである.
もし,健康のために運動をしたいのなら,ウォーキングか水泳を勧める.どちらも高価な道具は要らず,手軽に始められる.身体を痛める可能性も低い.できれば水泳が良い.ウォーキングもやりようによっては身体を痛めることがあるからだ.水泳ならばよほど変なフォームで泳がない限り,身体を痛めることはない.