「工作」タグの記事一覧
Broadcomのチップ一覧
使っていたWZR-1750DHP2が余った.何かに使えないかなとチップを調べたらBCM4708だった.どんなチップなんだろうとネットをさまよったら,ブロードコムのチップ一覧のページを見つけた.このページは眺めているだけで楽しい.BCM4708はARM Cortex A9アーキテクチャだった.素晴らしい.いろいろ遊べそうだ.ブロードコムのチップはARMアーキテクチャが多いけど,MIPSアーキテクチャもある.中古のデバイスを格安で拾ってきて遊ぶのにはぴったしだね.老後は退屈しないよ.今しないのかって?いや,今は脳がまだけっこう素早く動くので,楽しい趣味の作業は我慢して,最新の研究をするよ.それが人類のためだと思う.
Hinote Ultra ACアダプター修理
HinoteのCT475とCTS5120の2台のACアダプターが壊れていたのを修理することにした.プラスティックの本体は接着剤で上下がくっついていた.マイナスドライバーをつっこんで,こじって無理矢理開けたので本体は傷だらけになった.開けて中を見たが部品がぎっしり詰まっている.目で見て焼けている風のトランジスタを探して取り替えればいいやくらいに思っていたが甘かった.焼けている部品などない.パターンを追うのも難しい.ヒートシンクが付いているトランジスタは5個ほどある.うぅ,分かりません.電解コンデンサも傷んでいる風はないし,テスターで当たると容量はある.しかたないので修理はあきらめて,代替ACアダプターを調達することにした.Hinoteの純正品は11V 3Aだ.12V 3Aでも大丈夫だろうとアマゾンで買った.送料込み890円だ.安い.2台買った.HinoteはDCプラグが3ピンで特殊なのでプラグ付きケーブルをHinoteのACアダプターから外した.太いケーブルではなかったので30Wの半田ごてで簡単に基板から外れた.これを890円のACアダプターに半田付けした.これで修理?は無事完了した.純正ACアダプタの本体はゴミになってしまった.20年以上前にあのサイズ(今のスマホのACアダプターくらい)で11V 3A出力の回路を作るなんて優秀な人が設計したのだろうな.そんな良いものをゴミにしてごめんなさい.
ワークスとプライベーター
ネットニュースを読んでいたら楽しい記事を見つけた.35年ほど前の車雑誌,オプションの中の記事の紹介だ.軽自動車にロータリーエンジン12Aを積んだり,スターレットにロータリエンジン13Bを積んだり,もうメチャクチャやっている.これくらいはアメリカじゃあ普通かな.さぞかし,すごいのが出来るだろうと読み進めたら,クラッチが耐えきれずにパワーを全開で出せないとか,ミッションのつながりが悪くてパワーバンドを使えないとか,ちょっとがっかりな感じの結果だった.まあ,楽しくやっているんだし,死人が出ないんだからいいよね.ちょっと不思議なのはクラッチの件にせよ,ミッションの件にせよ,計算してないで現物合わせで作ってる風なのだ.大学で機械の作り方を習った私にとっては信じられない作り方だ.強度計算しないでモノを作るなんてありえないだろうと.そしてなんとなく分かってきた.プライベーターというのはこういう作り方をする人たちのことなんだと.プライベーターとワークスの違いは,スポンサーの有り無しで決まるんじゃないんだ.ノリで作るのがプライベーター,計算してきっちり作るのがワークスなのだろうと思った.だから,私が趣味で組み立てたものはスポンサーは付いてなくてもワークス仕様になるのかな.
自動包餡機105型
日本機械学会誌の今月号に自動包餡機105型の記事が載っていた.この機械に限らず,食品を加工する機械を作る人ってすごいと思う.CATVのThe makingという番組でも色々な加工機械が紹介されるが,番組を見る度に「作った人って天才」と思う.人間でも職人として訓練しないとできない食品の加工を機械が高速に自動的に行うのを見ると,ため息しかでない.そして,この機械を作った人はずっとこの機械を作り続けているのではなく,今は別の仕事で別の機械を設計しているのだ.芸術家と呼んだ方が良いかもしれない.尊敬してしまう.
エポキシ接着剤で良かった
妻から小さなコンパクトの修理を頼まれた。上下をくっつける磁石が外れたのだ。磁石を接着剤で付ければ直る。金属用の接着剤の手持ちはエポキシ接着剤だけだったので、2液をまぜて磁石を接着した。24時間もすれば固着して完成だ。
くっつけて30分くらい経った後、なにげにコンパクトを眺めてみて、あれっ?と思った。反対側にも磁石がある。てっきり反対側はただの鋼だと思っていたが。そしてまさかと思い当たった。磁石の極性を逆につけたのではないかと。祈りながらコンパクトを閉じると、上下が反発して閉じない。ぎゃー!反対に付けちゃったよ。エポキシ接着材なのでまだ固着してはいない。あわてて磁石を外して、裏返しに付け直した。すぐくっつく瞬間接着剤を使わなくて良かった。
革かばんの内張り修理
妻の革鞄の内張りがくさったように痛んできた。かばんやさんへ持って行くと、「内張りが合皮の場合、長いこと使うとこうなってしまうんですよ」と言われた。一軒目のかばんやさんでは「修理は無理です」と言われた。二軒目でも同じ。三軒目は東急ベルの修理サービス。難しくて費用もかかるけどやりましょうと言ってくれた。費用は4万8千円。確か購入したときの価格は5万円くらいだった。新しいものを買った方が良い気もしたが、旅行の思い出がつまっているかばんなので修理を頼んだ。そして1か月後、中だけ新品のように変わったかばんが返ってきた。これはうれしかった。
で、実は同じように痛んでいる革鞄がもうひとつあった。これも修理したいんだが、こっちは3万円くらいで買ったもの。修理代の方が高いのに修理するのは合理的でない。そこで、自分らで修理することにした。夫婦一緒に日曜工作だ。ユザワヤで皮革と布に使える接着剤を買ってきた。この接着剤は乾燥しても柔軟性が失われないタイプだ。内張りにするためのきれいな柄の布を妻が選んで買った。
まず、カッターナイフでくさっている内張りを全部はぎ取った。その後、きれいな布をかばんのサイズに合わせてカット。接着材でかばんの内側に貼っていった。乾くのに1時間だそうだが、念を入れて1日置いた。1日たってみると見事にかばんが復活していた。かばんを開けるときれいな柄がのぞく。前より素敵になった。修理したことにより以前より愛着がわいた。長く使おうと思った。
しかし、今回の件で学習した。長く使うつもりの鞄は内張りが本革か布でないとダメってことを。合皮はくさってしまうのだ。