サーバーをlibretto20で動かしているが,CPUクロック75MHz,メモリ20MBで消費電力10Wだ.これなら消費電力が1WのラズパイZeroの方が良いかなと思う.CPUクロックは1GHz,メモリは512MBだ.libretto20に比べると夢のような性能だ.値段も5ドルで安い.

ところが,ラズパイZeroを動かそうとすると周辺機器をいろいろ買わなくてはならず,トータルではラズパイ3並に高くつくことが分かった.小さいがゆえにコネクタが全部ミニサイズなのがコストがかさむ原因だ.信号用USB端子はmicro USBのものがひとつしかない.インストールのときにはキーボードとマウスを,サーバーとして使用するときはUSB NICをつなげなくてはならない.このためmicro USBをUSBに変換するアダプタとUSBハブが要る.アダプタは安物で300円でメーカー品は1000円.ハブは1000円.USB-NICが1500円.HDMI端子はミニなのでこれもアダプタが要る.これが800円.電源の入力端子もmicro USBで,これも専用ACアダプタが要るところだが,消費電力が小さいのでスマホのACアダプタが余っていればそれで代替できる.なのでこれは0円.

結局周辺機器で3600円~4300円の投資をしなければならず,最初から全部付いている5000円のラズベリーパイ3を買うのと大して変わらない.ラズパイZeroのメリットが出るとすれば,Zeroくらい小さくなければ設置できない場所におくとか,複数台そろえなければならないときくらいだ.複数台で運用するならインストールのときだけ必要なUSBハブは1台だけで済む.それでもハブは1000円なのであまり節約とは言えない.