BGMを聞くのにパナソニックのアクティブスピーカーを使っていた.小さいけれど音が良かった.入力端子も2個あって使い勝手が良かった.20年くらい使ったのだが,壊れてしまった.中のアンプが壊れたのだ.夏は室温が40度を超える部屋の天井付近に置いていたのが良くなかった.天井付近は気温が50度を超えていただろう.そんな状態で使っていたので,アンプの半導体が劣化して壊れてしまったのだ.代わりを入手する必要があったのだが,買う必要はなかった.使い道のなかったVAIOの付属スピーカーがあったからだ.使い道がなぜないかって?SONYの悪いくせが出たからだ.VAIO全盛のときだ.TVパソコンとして絶大な人気を誇っていたVAIO RXシリーズがあった.付属のスピーカーはさすがSONYという音質でTVだけでなく音楽を聴くのにも十分使えた.RXシリーズのスピーカーはごく普通の作りで,音声入力は3.5mmミニステレオプラグ.電源は普通のACアダプターだった.VAIOが壊れても,次のパソコンに流用できた.まあ,普通そうだろう.ところが,RXシリーズの後継機のRZシリーズからSONYの悪癖が出た.スピーカーの流用を出来ない作りにしてしまったのだ.VAIO以外にはつながらないようにした.電源をACアダプターではなくVAIO本体の特殊な端子から取るようにしたのだ.VAIO本体が壊れると,電源の供給ができないのでスピーカーは他の用途に使えなくなる.この付属スピーカーをVAIOが壊れた後,捨てずに保存しておいた.結構音が良いので捨てるのはもったいないと思ったからだ.パナソニックのスピーカーに付属していたACアダプターを良く見ると,なんだかVAIOのスピーカーに刺さりそうだった.12Vと書いてあった.VAIOのスピーカーにも12Vと書いてある.これはと思って刺したらぴったりだった.パナソニックのACアダプターとVAIOのスピーカーで使えるアクティブスピーカーになった.音はなかなか良い.これはめでたい.