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ラズパイのサービス起動順序を確認する
ラズパイに/etc/rc.localがあるのは良いのだが、こいつはsystemdで管理されているrc-localというサービスなのだ。放っておくと、他のサービスと同時に起動・実行される。他のサービスがrc.localの実行結果を当てにしていたりすると、エラーになってしまう。そのようなサービスは、rc.localの実行が終わってから起動するように設定しないといけない。まず生きているサービスを確認する。
systemctl list-units –type=service
私の場合、rc.localにRAMディスクの設定を書いてあるので、そこに書き込みそうなサービスであるcron, ntp, rsyslogあたりはrc.localの後に起動したい。
/etc/systemd/system/multi-user.target.wants/
に各サービスの設定ファイルがある。それらのファイルの[Unit]の項に
After=rc-local.service
を書き加える。
ラズパイはデフォルトでrc.localが生きていた
ラズパイをいじっていて気付いたのだけど、ラズパイはデフォルトで/etc/rc.localが生きていた。raspbianの元であるDebian Stretchでは、インストールしないと/etc/rc.localは動かない。ラズパイは組み込みなどに使う人が多いのを考慮してrc.localを生かしているのだ。
systemctl status rc-local
とやると、/etc/rc.localが生きているかどうか分かる。コマンドのrc-localは誤記ではない。サービス名はrc-localなのだ。
Debian Stretchで自動ログイン
タブレットはキーボードが付いてないので,起動時にログインしろと言われるとちょっと困る.そこで自動ログイン.ウインドウマネージャーによっていろいろ違うらしいが,私のlxdeの場合は
/etc/lightdm/lightdm.conf
を編集して以下の2行を追加
autologin-user=ログインしたいユーザ名
autologin-user-timeout=0
追加する場所はどこでも良い訳じゃあなかった.[Seat:*]と書かれた行の後に追加しないと正しく動かない
ラズパイゼロWをNOOBS2.4.5で初期設定
ラズパイゼロWが届いたので,最新のNOOBS2.4.5を入れて固定IPにしてサーバーとして使えるようにした.NOOBS2.4.5はDebian Stretchになっていた.デスクトップ機と同じなのでわかりやすかった.
1.インストールのときにWiFiに接続できる.NOOBSを入れたSDメモリーカードで起動した直後にWiFiに接続できる.ここで設定したSSIDはインストール後の環境に引き継がれる.ただし,インストール時は無線LANが日本仕様になっていないので,WiFiのチャンネルは11ch以下でないといけない.あとで日本に設定すれば13chまで使えるようになる.
2.インストールのときに言語設定ができる.日本語に設定しておくと日本語環境になる.漢字フォントを後でインストールする必要はもうない.
3.ユーザpiのパスワードはraspberryだけど変えておく.rootのパスワードは未設定なので設定しておく.
4.sshを生かすには/bootディレクトリにsshファイルを作る方法もこれまで通り使えるが,そんなことをしなくてもGUIの設定メニューでONにできる.ついでにvncserverもONにできる.
5.固定IPにするには/etc/dhcpcd.confファイルの最後にサンプルがコメントとして書き込まれているので,コメントを外し,自分のネットに合わせて書き換えるだけ.このときeth0をwlan0に変えるのを忘れずに.ラズパイゼロWはWiFi接続なのでeth0ではなくwlan0なのだ.
ここまでやれば後はsshやvncで入れば好き勝手にサーバーを構築できる.