月: 2017年9月
BNN-PYNQのHardware design rebuilt
PYNQの回路設計を見たくてubuntu16.04LTSのマシンで/bnn/src/networkで./make-hw.sh cnv-pynq pynq aとやったら,Vivadoがないよとおこられた.やっぱりぃ.仕方ないのでWebPACKをインストール中.WebPACKはタダで良かった.
F-35が成功するとは
2000年頃に次世代戦闘機の構想が明らかになった.通常戦闘機,地上攻撃機,VTOL機,艦上戦闘機を同じ形の機体で作る.しかも全部ステルス機にする.そしてVTOL機でさえ超音速機にすると.私は絶対失敗すると思った.何にでも使えるように作ると「何にでも使えないもの」ができるのが常だからだ.しかし,10年かけて本当に作ってしまった.通常戦闘機のA型と,艦上戦闘機のC型は航続距離2200km以上,VTOL機のB型でも航続距離1600km以上.最大速度はいずれもマッハ1.6.兵装搭載量はA/C型が8トン.B型が7トン.どれも十分な数字だ.こんな難しいプロジェクトを成功させるとは,アポロを打ち上げた国のことだけはある.大したものだ.
地上攻撃はA型の仕事だ.名機A-10の代替だ.A-10はステルス能力はないが,ミサイルを受けても銃撃を受けても耐えられる装甲で高い防御力を誇っている.A型はステルス能力で対ミサイル防御を行う.しかし低空での地上攻撃の際は対空射撃を受ける可能性がある.装甲はA-10ほどではないので弾が当たると脆いだろう.あまり低空に降りずに空対地ミサイルや誘導爆弾で地上攻撃をすることになるのかな.
日本の自衛隊はA型を購入することが決まっている.対中国との戦闘を考えるとB型も購入した方が良いなあ.できればライセンス生産もしたいところ.初期に後部胴体を含む4割近いライセンス生産も検討されたが,三菱重工業側から採算性の問題により断っている.そのため国内生産は部分的なパーツ生産に留まっている.防衛予算がもっと多ければ三菱重工のライセンス生産も実現したと思うのに残念だ.北朝鮮はともかく,中国は必ず攻めてくるから防衛予算は増やさなきゃ.国産の兵器を作るのなら経済の活性化にもつながる.雇用も増える.悪いことじゃない.というかやらないと国が滅びる危険があるぞ.中国は北朝鮮なんかとは比べものにならない危険な国だ.周りの国の人間のことなんかなんとも思ってない.チベットの悲劇,ウイグル族の悲劇がそれを物語っている.
Kinri970というチップ
Huaweiが発表したKirin 970チップ.中身を知りたいのだけれど,ネットの情報では中身に関する言及はなし.スマートフォンに積んでいるGPUより4倍速いそうだ.でもそれって10nmプロセスのASICなら当たり前な気がする.deep learningに必要なのは並列の積和演算と演算結果を保持する高速メモリだが,それらをASICに作り込んだのだろう.それにCPUコアも入れてSoCとしている感じ.CPU,GPUに続く「NPU」(ニューラルネットワーク・プロセシング・ユニット)と位置づけるそうだけど,これは単にネーミングだけの問題だな.
あ,そうそう,tensorflowのライブラリに対応してるってことだから,やっぱただの積和演算並列化チップだよね.特別なネットワーク構成に限定したカスタムAIチップじゃない.
後はネットにさらなる情報がアップロードされるのを待とう.後藤弘茂さんが解説記事書いてくれないかな.
atomの足跡
手持ちのatom搭載端末についてまとめてみた.
Z530 Menlow 45nm 1.6GHz 2.2W ONKYO TW217 2008年
Z540 Menlow 45nm 1.86GHz 2.64W SONY VGN-P90NS 2008年
Z670 Ork Trail 45nm 1.5GHz 3.0W HP slate2 2011年
Z3580 Moorefield 22nm 2.33GHz 不明 ASUS Zenfone2 2014年
今は名称はatomではなくpentiumとかceleronなんだが将来続くのかな?
ARMの元は6502
ZYNQを使い始めた関係でARMを無視できなくなった.マイコンなんてどれも同じだろうと思っているが,ARMのなんたるかを知りたくてインターフェース誌のバックナンバーを読んだ.2012年2月号に分かりやすい記事が載っていた.ARMは6502に代わるプロセッサが欲しくて68000や80286を検討したが,それらが6502より遅いのに失望して,それじゃあ自分で作ってやろうと作った32ビットRISCプロセッサだった.検討を始めたのが1983年.ARM1が出来たのが1985年だ.私も6502/6800/6809/Z80から8086/80286へ移行するとき,このプロセッサ(8086/80286)は腐っている,こんなのは使えないと思ったクチだ.だけど68000は素晴らしいと思った.私と違ってARMを作った人は68000は遅くてダメだと思ったらしい.人の感じ方はいろいろだね.
観念してSELinuxを使う
SELinuxの存在は知っていたのだが,難しいので使っていなかった.もうちょっと簡単なツールがそのうちできるだろうと思い続けて早数年.いくら待っても簡単なツールは出てこなかった.なぜみんなこんな難しいツール使っているんだ,sendmailを止めてqmailやpostfixへ舵を切ったように,SELinuxに変わるツールは出てこないのか.と思うんだが,仕方ないのでいちばん簡単な方法で使うことにした.apache2だけだ.
# restorecon -R /var/www
# audit2allow –module-package=httpd –all
# semodule -i httpd.pp
# setenforce 1
これでとりあえずSELinuxの状態がEnfocingでも動くようになる