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ラズパイは軍用規格か
Interface 3月号で真面目な雑誌とは思えない無茶な企画をやっていた.ラズパイを液体窒素に漬けるとか,ヒートガンで200℃まであたためるとか.結露した状態で通電するとか.壊れても不思議ではないのに,どれも常温に戻すと正常起動した.また-40℃~100℃の範囲ではクロックが落ちたりするものの,動作を継続した.凄すぎるな.軍用規格品でもここまでタフじゃない.恐るべしラズパイ.無茶な環境で使うときは,一流メーカーのサーバーよりもラズパイの方が信頼性が高いかもしれない.
ラズパイZeroは安くない
サーバーをlibretto20で動かしているが,CPUクロック75MHz,メモリ20MBで消費電力10Wだ.これなら消費電力が1WのラズパイZeroの方が良いかなと思う.CPUクロックは1GHz,メモリは512MBだ.libretto20に比べると夢のような性能だ.値段も5ドルで安い.
ところが,ラズパイZeroを動かそうとすると周辺機器をいろいろ買わなくてはならず,トータルではラズパイ3並に高くつくことが分かった.小さいがゆえにコネクタが全部ミニサイズなのがコストがかさむ原因だ.信号用USB端子はmicro USBのものがひとつしかない.インストールのときにはキーボードとマウスを,サーバーとして使用するときはUSB NICをつなげなくてはならない.このためmicro USBをUSBに変換するアダプタとUSBハブが要る.アダプタは安物で300円でメーカー品は1000円.ハブは1000円.USB-NICが1500円.HDMI端子はミニなのでこれもアダプタが要る.これが800円.電源の入力端子もmicro USBで,これも専用ACアダプタが要るところだが,消費電力が小さいのでスマホのACアダプタが余っていればそれで代替できる.なのでこれは0円.
結局周辺機器で3600円~4300円の投資をしなければならず,最初から全部付いている5000円のラズベリーパイ3を買うのと大して変わらない.ラズパイZeroのメリットが出るとすれば,Zeroくらい小さくなければ設置できない場所におくとか,複数台そろえなければならないときくらいだ.複数台で運用するならインストールのときだけ必要なUSBハブは1台だけで済む.それでもハブは1000円なのであまり節約とは言えない.
libretto20の消費電力は10W
HDD交換により復活したlibretto20は常時通電サーバーとして使っている。webサーバー、mailサーバー、proxyサーバー、ファイルサーバーの役目を果たしている。メモリわずか20MBなのにちゃんと動く。カタログによると消費電力は10Wだ。常時通電でも電気代は少ない。ラズベリーパイ3はどうかというと2.5AのACアダプターが必要というから5V×2.5A=12.5Wなのかと思ったが、有志の実測によるとUSBに何も刺さなければ高負荷でも1Aいかないとのこと。つまり5V×1A=5Wだ。ラズパイの方が低消費電力でサーバー向けに良いと一瞬思ったが、ストレージがSDカードだ。HDDほどの耐久性はない。HDDを搭載しているlibretto20の方が安心だ。
750台のRaspberry Piで構成された低価格スパコン
PC Watchに載ってた.面白いんだけど性能出ないだろう.大型機とかスパコンとかの素性はあまり知られてないけど,入出力インターフェースが胆だったりする.あとメモリも少し.ラズパイだとどちらも性能不足.
ああ,ラズパイは実験や試作機にしか使えないことが分かった
ラズパイのSoCを負荷100%で動かすと過熱してクロックダウンする.防ぐためにはヒートシンクとファンをつけなくてはならない.ヒートシンク付きケースが1500円から3000円くらい.ACアダプタはスマホの充電用では容量が足りず,2.5Aか3Aのものを買わないと安定して動かない.これが1600円から2000円.読み書きするSDカードは書き込み回数が増えると寿命が来る.ドライブレコーダー用などのMLC搭載型を買わなくてはならない.これが7000円.ラズパイそのものが5000円以上するから,全部買うと2万円弱.中古のパソコン買った方が安いし,信頼性が高い.サーバー用途にラズパイ使うのは意味がないことが分かった.I2CでDACをつなげてハイレゾ再生するのは楽しいけど,自分でオーディオ回路を設計していろいろ部品を試すのならいいが,一品作りで終わるのならメーカー品の据え置きハイレゾ再生機を買った方が手間が省けていいし,耐久性もある.ポータブルで再生したいならハイレゾウォークマンの方が電池の持ちがいいし小さい.
こうなると,ラズパイは試作ロボットやドローンに認識エンジンとして積んで遊ぶような用途以外ではメリットがあまりないことが分かった.ブームはやがて終わるのだろうな.
ラズパイ2(3?)もらう
CQ出版社から小さな荷物が届いた。何かに当選したようだ。中身はラズベリーパイだった。ボードは2なんだがSOCを2836からラズパイ3と同じ2837に張り替えてあるカスタム品だ。これはうれしい。何か作って遊ぼう。
それとは別にZYNQ7000用のSDSoCのノードロックライセンスももらったんだよね。これも遊べるなあ。時間がいくらあっても足りない。
安い見守りサービスはないか
離れたところに住んでいる老人が元気かどうかをネット経由で知りたい。象印の見守りポットは月額3000円と高い。ただし設置は楽で、老人でもできる。パワーエレックの製品は月額360円と安い。ただし設置は面倒。老人には無理だろう。ラズパイを使えば自作できるなあ。しかし、24時間365日稼働なのでいい加減なものは作れない。悩む。